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掛け捨て型の保険はもったいない?メリットと注意点、積立型との違いを紹介

2024/3/15

掛け捨て型の保険はもったいない?メリットと注意点、積立型との違いを紹介

生命保険には、死亡保障や病気・入院に備えるための掛け捨て型の商品があります。掛け捨て型は保障期間の満期を迎えるとお金が戻ってくることなく契約が終わるため、もったいないと感じる人もいるでしょう。この記事では、掛け捨て型がもったいないと言われる理由や積立型との違い、メリットと注意点を解説します。

掛け捨て型の保険とは

掛け捨て型の保険はもったいない?メリットと注意点、積立型との違いを紹介

まずは、掛け捨て型の保険について解説します。

掛け捨て型の特徴と仕組み

掛け捨て型の保険は積み立てや運用を含まない保障のみを契約するもので、満期時や解約時にお金は戻らないのが特徴です。保障に限定した商品となるため、安い保険料で大きな保障をカバーできます。掛け捨て型の保険は、定期保険、収入保障保険、医療保険・がん保険の3種類が代表的です。

定期保険

被保険者が死亡したとき一時的に保険金を受け取ることで、遺族の経済的な負担を軽減するための保険です。同じ保険金額が一定期間にわたって保障されます。

収入保障保険

被保険者が死亡したとき、遺族の生活を安定させるために一定期間の収入となる保険金を毎月受け取れる保険です。満期までの期間が短くなるほど受け取れる保険金は少なくなりますが、定期保険より安い保険料で保障できます。

医療保険・がん保険

病気やケガ、がんが原因の入院や手術で生じる医療費に備えるための保険です。一定期間のみを保障する商品と一生涯保障するものがあり、所定の手術やがんに該当する場合、保険金が受け取れます。

掛け捨て型と積立型の違い

掛け捨て型は一定期間の保障のみですが、積立型は貯蓄性があるため満期時や解約時に返戻金が受け取れます。積立型は掛け捨て型と比較すると保険料の割高な商品が多く、大きな保障を設定しにくいです。
満期時や解約時にお金を受け取りたい場合は、積立型に加入しておくとよいでしょう。積立型の保険には、保険料を安く抑える代わりに返戻金が低く設定されている商品があります。保険料の金額だけでなく、解約時の条件についても詳しく確認しておきましょう。

掛け捨て型がもったいないと言われる理由

掛け捨て型の保険で何事もなく満期を迎えると、満期金がもらえず保障もなくなってしまうため、保険料を支払うだけになります。契約期間で何事もなかった場合は保障が不要だったという考えから、支払った保険料がもったいないと言われるのです。
保障期間が5年や10年といった短期間になる場合は、保障の対象となる死亡や病気、入院・手術などが起きる可能性は比較的低くなります。

掛け捨て型保険のメリットとデメリット

掛け捨て型の保険はもったいない?メリットと注意点、積立型との違いを紹介

ここからは、掛け捨て型の保険のメリットとデメリットについて解説します。

メリット

掛け捨て型の保険のメリットは、保険料の安さとシンプルな保障内容です。

割安な保険料で大きな保障

大きな保障を一定期間で持ちながら、割安な保険料で加入できる点が掛け捨て型のメリットです。保障のみの契約となるため、積立金などの他の費用がかからず保険料は低く抑えられます。
保険料は毎月の支出になるため、高額になると家計に負担がかかってしまいます。掛け捨て型の保険は家計の負担を抑えながら保障が持てるという点も、メリットといえるでしょう。

保障内容がシンプルで見直しがしやすい

掛け捨て型の保険は保障のみを扱うため、途中解約したときの返戻金の計算等がなくシンプルです。途中解約する場合、それまでの期間の保障に対する保険料を支払っただけになります。途中で保険が不要になったり保障内容を変更したりする場合にも、見直しやすいです。
保険料が戻ってこないのはもったいないと感じやすいですが、見直しがしやすいという点はメリットになります。

デメリット

ここからは、掛け捨て型の保険のデメリットについて解説します。

保障は契約期間のみに限られる

掛け捨て型の保険は一定期間の契約となる商品が多いため、保障が契約期間のみに限られてしまうのはデメリットです。積立型の保険と比較すると短期間で契約する場合が多いため、大きな保障があっても安心できる期間は短くなってしまいます。
一方、掛け捨て型の保険を長期間で大きな保障の設定にすると、保険料が高額になってしまう場合があるので注意しましょう。

保障を使わなかったら保険料がもったいない

契約期間内に保険金を受け取ることなく満期を迎えると、保障を使えずに終わってしまってもったいないと感じます。掛け捨て型の保険は積立型の保険より短期で契約する場合が多いため、保障の対象となる死亡や病気などが起きにくいものです。
保障を使わない場合、保険料がもったいないと感じるデメリットはありますが、自身に必要な保障を買い取ってしまうと考える事で、お得な商品と感じられるかもしれません。

掛け捨て型保険の注意点と選ぶポイント

掛け捨て型の保険はもったいない?メリットと注意点、積立型との違いを紹介

ここからは、掛け捨て型の保険の注意点と選ぶポイントについて解説します。

加入するには健康状態の告知が必要

生命保険の契約時には健康状態や過去の病歴、職業などについて、保険会社に告知する必要があります。商品の種類や保障内容により定められる条件を満たす場合のみ、契約できるのです。
健康状態や過去の病歴などについて事実と異なる申告をすると、告知義務違反になってしまいます。告知義務違反になると、保険金を受け取れなかったり契約が解除されたりするため注意しましょう。

もったいないなどの損得勘定で決めない

生命保険を検討するときは感覚的な損得勘定ではなく、商品の性質や必要な保障内容で考えるようにしましょう。
生命保険に加入する目的は万が一の保障、貯蓄、将来の資金準備など、さまざまです。生命保険の加入を検討するときには、目的を明確にしたうえで掛け捨て型と積立型を比較しましょう。

自身に必要な保障内容を確認する

生命保険で備えておきたい保障は、家族構成や年齢によって異なります。保障が必要な期間の長さ、死亡や病気などの保障内容、保険金額と保険料のバランスなどを十分に検討しましょう。住居費や子どもの教育費、老後の生活費の準備など、生涯の資金計画を立てておくと必要な保障を選びやすくなります。

掛け捨て型の保険が向いている人

子どもが幼い期間の万が一など、一定期間だけの保障が必要な人は、掛け捨て型の保険が向いています。未婚や新婚で住宅費用や子どもの人数などが未確定の場合、将来の状況が変わったときに掛け捨て型であれば見直しやすいでしょう。
また、保障と貯蓄を分けて管理したい人には掛け捨て型の保険が向いています。

まとめ

掛け捨て型の保険は、比較的低い保険料で大きな保障を得ることができ、年齢や家庭のライフステージの変化に合わせて見直しが容易な点がメリットです。ただし、保険選びは保障内容を正確に理解した上で、単なる損得勘定だけでなく、複数の視点から検討することが重要です。掛け捨て型保険の利点とその注意すべき点、そして積立型保険との違いを把握し、適切な保険選びの一助としてください。

著者/岩崎 祐二

(提供元:iyomemo四国アライアンス

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