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終活、始めてみませんか?

終活スタートのベストタイミングと手順

2019/9/12



終活

今ではすっかり世の中に浸透した「終活」という言葉。年齢に関係なく、終活を始める人が増えている。しかしその範囲は広いため、いざ始めようと思ってもいつ始めるべきなのか、何をやるべきなのか迷ってしまうことも少なくない。
終活を始めるベストタイミングは、具体的にいつ頃なのだろうか。その手順についても解説する。

■終活とは?

終活とは「人生の終わりのための活動」を略した造語で、一般的には葬儀や墓の準備、相続に関する情報を整理したり、事前に各種申し込みを行っておいたりすることだ。
終活は、主に自分の死後に残された家族のために行われることが多い。しかし、相続・葬儀についてだけでなく、人生の最期を前向きに迎えるための活動、今後の人生をより良いものにするための活動も含まれている。
また、重い病気にかかってしまった際に延命治療を行うのかなど、生前のことについて家族と話し合い、記録に残しておくことも終活の一環である。

■終活を始めるベストタイミングと終活の内容

一口に終活といっても範囲が広く、またそれを行う目的も人それぞれ異なる。終活を始めるベストタイミングは、自分が「終活を始めたくなった時」が正解だろう。退職を機に終活を始める人も多いようだが、30代でも50代でも80代でも、今やっておきたいと感じたその時に着手してみてはいかがだろうか。

●終活の始め方
まずは、手軽なエンディングノートへの書き込みから始めてみよう。エンディングノートには法的効力がなく、自分の好きなようにどのようなことでも書き込める。無料のテンプレートをネットからダウンロードして利用すれば、費用もかからない。

エンディングノートには、預貯金のある銀行口座や証券口座などの財産のほか、加入している保険の名称、葬儀の希望事項、死亡を知らせてほしい人、延命措置や臓器提供に関することなどを記入しておくといいだろう。
将来介護が必要になった際の家族の負担を減らしておきたい場合は、予約している介護施設・老人ホームや介護の内容についても記しておこう。

■遺産相続について相談できる機関

エンディングノートにあるさまざまな項目を埋めているうち、遺産相続についてはしっかりと決めておきたいという気持ちになる人も多いだろう。自分の死後に家族が争わないためにも、法的効力のある方法で遺言書を残しておきたいものだ。
遺産相続について相談できる機関は多く、弁護士や司法書士に直接相談してもいい。費用の面で難しい場合は、無料で法律相談ができる法テラスや自治体が行う無料相談会に足を運んでみよう。無料相談は1回30分で1人3回までなど、時間と回数が定められている点に注意したい。
身近な金融機関に相談することもできる。例えば、銀行では相続に関連するサービスを提供しており、遺言信託や遺産整理業務も行っているところもある。
遺言信託業務では、遺言書の作成・保管のほか、死後の遺言執行も手伝う。遺産整理業務は、相続の手続きで困っている相続人が利用できる。このように、財産整理や遺言書の作成、自分の死後の遺産整理業務までトータルで相談できる機関もあることは覚えておきたい。

■自分の人生をまとめると「未来」が見えてくる

終活によって情報や身辺整理をすることで、自分の今までの人生を振り返る中で、実は未来についても考えが及ぶようになる。例えば、遺産について考えると、今の自分には財産がどれだけあるかを知ることができるのだ。
今の財産でゆとりのある老後を迎えられるのか、相続人に相続税が重くのしかかることはないか、あらためて考えるきっかけにもなるだろう。今から財産を増やしたい、もしくは相続対策をしたい場合は、金融機関に相談してみるのも手だ。まずは身近な金融機関に出向いて、財産と相続について話を聞いてみるのもいいかもしれない。

【参照リンク】

四国銀行相続関連サービス

(提供元:ZUU四国アライアンス

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