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上場ってどういうこと?

四国に上場企業はあるの?

2019/12/16

四国に上場企業はあるの?

「上場企業だから社会的な信頼性も高い」といった言葉を耳にするが、改めて考えてみると、それはいったいなぜなのだろうか?そもそも、「上場企業とは?」と聞かれて、あなたはきちんと説明できるだろうか?ここでは、上場企業や四国にある上場企業について解説する。

■上場=市場で自社の株式を大勢の人に売買してもらえるようにすること

「上場する」とは、市場(証券取引所)で自社の株式を大勢の人たちが売買できるようにすることだ。上場していない企業の場合、その株式を一般の投資家が買う機会はあまりない。

それに対し、自社の株式を大勢の人たちに取引してもらえれば、企業はそれだけたくさんの資金を集められやすくなる。ただし、希望したからといって、どんな企業でも上場できるわけではなく、証券取引所が定めた基準を満たし、審査をクリアした企業だけに限られている。

2019年3月時点では、「東証1部」「東証2部」「JASDAQ」「東証マザーズ」の4つの市場が設けられており、それぞれで上場基準が異なるが、最も厳しいのが東証1部だ。「東証1部の上場企業は社会的信頼性が高い」という表現が用いられるのはこういった事情によるものといえるだろう。

東証1部に上場できるのは、組織が相応の規模に達していることに加えて、事業の継続性や収益の安定性、情報開示の姿勢などについても信頼を寄せられる企業に絞られてくる。つまり、いわゆる大手企業であり、その大半は東京や大阪、名古屋といった大都市圏に集中しているが、実は身近なところでも存在しているものだ。

■四国には、数々の東証1部上場企業が!

意外に思うかもしれないが、四国では数々の東証1部上場企業が本社を構えている。

まず、紙オムツのトップメーカーで中国をはじめとする海外でもシェアを拡大しているユニ・チャーム株式会社は愛媛県四国中央市が発祥の地で、本社は東京都になっているが、本店所在地は地元のままになっている。

2017年に東証1部上場を果たしたのは、高知県高知市に本社を構える株式会社技研製作所だ。高知県の製造業初の東証1部上場企業で、主力のくい打ち機は国内外で販路を広げている。

また、建設用のクレーンで世界トップクラスの実績を誇る株式会社タダノ(香川県高松市)や、アジアで高い支持を獲得している農業機械の井関農機株式会社(愛媛県松山市)など、四国にはグローバルに活躍している上場企業も盛りだくさんだ。

四国が地元で国内において高い実績を残している東証1部上場企業もある。

徳島県小松島市のニホンフラッシュ株式会社は、マンション向けの内装ドアで国内トップシェアだ。

ソフトウェア開発の株式会社ジャストシステム(徳島県徳島市)は、日本語文書作成の一太郎であまりにも有名だ。さらに、三浦工業株式会社(愛媛県松山市)は産業用小型ボイラーで国内5割超のシェアを握っている。

その他にも、四国最大のチェーンストアで、「フジグラン」「フジ」を中心に中国・四国地方に展開している株式会社フジ(愛媛県松山市)など、私たちの生活に密着している企業もある。

もちろん、四国にはまだまだ多くの東証1部上場企業が存在している。東証2部やJASDAQに対象を広げると、その数はさらに増える。

■自分たちに身近な地元の企業の活躍が日本経済をけん引している

このように、私たちの地元でビジネスを展開している企業が日本経済のけん引役となっていて、国内外の様々なニーズに貢献しているのだ。そういったことに目を向けると、経済は意外と自分たちにとって身近なものであるという事実に気づくのではないだろうか?地元の企業は、自然と応援したくなる人も多いかもしれない。

その結果として、業績が伸びれば本社所在地の自治体はより多くの税収を得られることにもなるだろう。四国の企業の業績拡大は、四国の活性化にも結びつき景気が上向く原動力になっていくことが期待できる。

(提供元:iyomemo四国アライアンス

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