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20歳からの投資のススメ

積立投資のメリットを紹介

2020/1/16

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社会人になって間もない20代前半では投資に回せるお金は確保できない、と考えている人がいるかもしれない。しかし、まとまったお金を運用しなくても毎月少しずつ積み立てをしておく「積立投資」ならば、少ない手持ちでも投資ができ、継続することで将来大きな差が生まれる。今回は投資でお金が増える仕組みと、20歳から投資を始めたとき、将来どのぐらいの利益が期待できるのかを紹介する。

■「単利」と「複利」の違い

まず基本的な知識として、単利と複利の違いについて簡単に説明する。お金を預けたり貸したりすると利息が付くが、この利息の付き方には「単利」と「複利」がある。

単利とは元金に対してのみ利息が付くものだ。例えば100万円を単利2%で運用したとする。1年後には100万円に2%の利息が付いて102万円になり、2年後にも元金100万円に2%の利息が付いて合計で104万円になる。つまり、1年ごとに元金100万円の2%の2万円ずつ利息が付くのが単利である(税金は考慮せず)。

一方、複利では増えた利息にもさらに利息が付いていくのが特徴だ。先ほどと同じく100万円を今度は複利2%で運用した例を考えよう。1年後は100万円に2%の利息が付いて102万円になるのは同じだが、2年目は100万円の元金に加え利息2万円にも利息が付くので、利息は102万円の2%で2万400円、合計は104万400円となる(税金は考慮せず)。

複利はお金が利息を生み、その利息がまた利息を生んでいく。5年10年では違いは分かりにくいが、運用期間が長くなればなるほどその効果は大きくなる。

■「預金」と「投資」の違い

「預金」と「投資」の違いは何だろうか。まず「預金」は、元本が保証されているが、「投資」には元本保証はないことが最も大きな違いと言えるだろう。例えば100万円を預金に入れれば、あらかじめ決められている利率で利息が受け取れる。もともと預けたお金はそれ以下になることはない。ただし現在では定期預金でも利率はとても低い。

どちらにもメリット・デメリットがあるため、資金運用はひとつの方法に絞らず、リスクを考え自分の状況に合わせて組み合わせることが重要になる。

この他にも預金と投資には税制面などで細かい違いがある。自分で調べて学ぶと同時に、銀行などに問い合わせてみよう。

■積立投資は早く始めるほど有利

「社会人になったばかりでまとまったお金はないけれど、将来に備えて少額からでも投資をしてみたい」----そういう人におすすめなのが「積立投資」だ。積立投資とは、「毎月一定額のお金をコツコツと投資に回す」運用方法である。

積立投資と複利の効果は、始めるのが早ければ早いほど高い。以下の表1は、毎月1万円ずつ積み立てたときの、5年後、10年後、20年後、40年後の金額である。それぞれ利回り0%(元金の合計)、1%、2%、3%、5%で運用できたと仮定した場合を載せている。

.毎月1万円ずつ積立投資をした場合の将来受け取る金額5年後では積み立てたお金60万円に対して、5%で運用できても約68万円と、それほど投資の効果は実感できない。しかし、20年後、40年後を見るとどうか。3%で運用できれば、20年後では240万円が約328万円に、40年後になると480万円が約920万円とほぼ倍になっている。40年後では2%で運用したとしても約733万円に増えている。何もしない場合と比べていかに差が付くかがわかるのではないだろうか。

ただし、ここでいう「利回り」は社会情勢などにより変動するので注意が必要だ。

■「つみたてNISA」とは?

「NISA」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。NISAは2014年1月からスタートした、個人投資家のための税制優遇制度で、少額投資が一定額まで非課税になる。

NISAには「つみたてNISA」という、少額からの積立・分散投資のための支援制度がある。毎年NISA対象ファンドが40万円分まで非課税で購入可能だ。また「配当所得(普通分配金、いわゆる配当)」と「譲渡所得(値上がりの際に売却した利益)」は購入した年から最長20年間、本来投資で得た利益にかかる20.315%(復興所得税含む)が非課税となる。この非課税期間は2018~2037年までとなっているため、非課税である今が、投資を始める機会といえるだろう。

■投資に興味を持って少額からでも始めてみよう

今回は複利でお金が増える仕組みと、預金と投資の違い、積立投資を紹介した。投資にはリスクもあるので、確実に利益を出していくにはそれなりの勉強が必要になるが、「いずれお金が貯まってから」ではなく、少しずつ投資を始めてみてはいかがだろうか。

【参照リンク】

四国銀行 積立投信

(提供元:ZUU四国アライアンス

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