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子どものマネー教育

2020/1/31

子どものマネー教育

子どもにお金の大切さや使い方などの知識を身につけてもらうには、子ども向けの金融セミナーへ参加する必要があると思う人も多いのではないだろうか。そういったセミナーへの参加も有効だが、日常生活のなかでも子どもに金融教育をすることも可能だ。今回は、普段からできる金融教育をいくつか紹介しよう。

■「働かざるもの食うべからず」

「働かざるもの食うべからず」とは、「働かないで怠けている人は、食べてはならない」ということわざだ。生きてゆくためには食べ物を得るために働かなければならない。日常生活では「お金を稼ぐ」「買い物をする」「ご飯をつくる」などのいろいろな仕事を、家族の誰かが分担しているから生活が成り立っているのだ。そこで、生活を共にする家族の一員として、家の仕事をお手伝いする提案をしてみよう。

子どもには、お風呂掃除やゴミ捨て、洗濯物をたたむなど、比較的簡単なものから任せてみるのがいいだろう。また、子どもがやりたいということを積極的に応援しよう。兄弟姉妹がいる場合は、曜日ごとに分担を変えるなどの配慮で、気分を変える工夫も心掛けよう。 まずはお手伝いを通じて、自分も家族のために何か役立っているという意識付けが肝心だ。

■お金はお手伝いの報酬

次に、「どのようにお金を得るのか」ということを学んでもらうために、手伝った内容に応じてお小遣いをあげよう。お風呂掃除は1回10円、ゴミ捨ては1回10円、洗濯物たたみは1回20円などと金額を設定し、例えばこの3種類の仕事を1週間続けたら、280円(40円×7日)のお小遣いをあげるという約束をしよう。

また、子どもがお手伝いをしたくなかったりできなかった場合は、事前に下記のような決めごとをしておくと、仕事への責任感が高まるだろう。
  • 事前に相談すること
  • 1週間に何回まではお手伝いを休んだとしてもお小遣いをあげる
  • 相談なしにお手伝いをしなかった場合には、しなかった分に応じてお小遣いは減る


これにより、有給休暇の概念を身につけることが期待できるとともに、自動的に収入が発生するのではなく、働かなければお金は得られないという社会の仕組みが分かってくる。実際には、約束を破るとお小遣いが減るだけではなく、信用が落ちるなどのペナルティがあることも子どもに伝えたい。

楽しく続けるための工夫があれば継続にもつながるだろう。例えばお手伝い表などを壁に貼り、お手伝いをしたら○をつけ、○が20個貯まるとボーナスをあげるなど、ゲーム的な要素を加えると楽しみや励みにもなる。年齢に合わせて、仕事の内容や金額を考えてあげることも長続きするためのコツだ。

■お小遣いでお金のやりくり上手に

お小遣いをあげたら、お金のやりくりを学んでもらおう。具体的には、なるべく子どものお金の使い方に口を出さずに見守ろう。お金が足りなくなった場合、お手伝いをすることでお小遣いを追加してもいいが、「手伝う内容が今はない」としてもいいだろう。こうすることで、子どもは工夫なく自分の欲しいものを手に入れることはできないことを学ぶきっかけにもなる。

そして、欲しいものに優先順位をつけることや、お小遣いを貯めて買うことなど計画を立てられるようになるだろう。お小遣い帳に記入させると、お金の使い方の傾向が分かり、お小遣いが足りなくなったときの見直しに役立てることが期待できる。

■お金の話し合いは子どもも一緒に

家庭のお金事情は、子どもの前では話さない方が良いと思いがちだが、ありのままを子どもに話すことも、金融教育につながる。例えば、車を購入する場合、「車を買うために毎月3万円を貯金している」「現在100万円ほど貯まっている」など現状を話しておこう。実際に車を買う時には、車選びの意見を子どもに求めてみるのも良いだろう。

そして「なぜその車を選んだのか」「予算は足りるのか」「足りない分はどうするのか」など、金融の基礎を学ぶ話し合いにも参加させよう。他にも住宅購入や教育費などについても一緒に考えると、子どもの金融教育にはさらに効果的だろう。

電子マネーやキャッシュレス決済などが発達し、お金が見えない状態で使われることが多い今だからこそ必要な教育といえるのではないだろうか。

子どもには、意識的にお金の大切さや使い方を教えることが大切だ。セミナー参加だけではなく、家庭のなかでも金融教育をすることで、子どもの金融リテラシーを向上させたいものだ。

(提供元:iyomemo四国アライアンス

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