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SDGsにチャレンジ!

個人で手軽にできる取り組みを紹介

2021/5/26

SDGsにチャレンジ!個人で手軽にできる取り組みを紹介

最近、よく耳にする「SDGs(エスディージーズ)」。
「SDGs」は世界中で取り組まれている目標で、政府や企業、自治体だけでなく個人でもできるものです。
ここではSDGsの掲げる目標について解説するとともに、個人で手軽にできる「SDGs」の取り組みをご紹介します。
あなたも身近なことから始めてみませんか?

目次

1、SDGsって何?簡単に言うと?
 1-1. 17の目標について
2、日本のSDGsの達成状況
3、個人で手軽にできるSDGsの取り組み
 3-1. 家でできるSDGsの取り組み
 3-2. 会社でできるSDGsの取り組み
 3-3. 地域でできるSDGsの取り組み
4、まとめ

1.SDGsって何?簡単に言うと?

SDGsとは...
・Sustainable(サステナブル=持続可能な)
・Development(ディベロップメント=開発の)
・Goals(ゴールズ=目標)
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標」の略称です。

SDGsは2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた国際社会共通の目標です。

分かりやすく言うと、
「2030年までによりよい世界にするため、問題になっている社会の課題を、みんなで協力して解決しましょう」
というものです。

また、SDGsの考え方は、地球上の「誰一人取り残さない」というもので、途上国の問題だけでなく先進国の課題も解決目標に入っています。
では、具体的な目標を見ていきましょう。

1-1. 17の目標について

SDGsには、17の目標があります。

SDGsにチャレンジ!個人で手軽にできる取り組みを紹介

SDGsは各国が進捗状況ついて報告することになっており、達成状況について世界ランキングが発表されています。

2.日本のSDGsの達成状況

国連レポートのSustainable Development Report 2020(持続可能な開発レポート)によると、日本のランキング・SDGs達成度は17位です。
※参照:Sustainable Development Report 2020

上位のほとんどが北欧諸国であり、アジアでトップ20位にランクインしたのは日本と韓国のみ。
しかし、年々日本も順位が後退しています。

日本のSDGs達成度ランキング順位の推移は以下となります。
 2016年:18位(75点)
 2017年:11位(80.2点)
 2018年:15位(78.5点)
 2019年:15位(78.9点)
 2020年:17位(79.1点)

■2020年の日本のSDGs17目標別の達成度

参照:Sustainable Development Report 2020

※参照:Sustainable Development Report 2020



目標につけられている色は評価の達成度を表し、

  • 緑は目標達成
  • 黄は課題が残っている
  • オレンジは重要な課題が残っている
  • 赤は主要な課題が残っている

を意味します。

他の上位国と比べて日本は、オレンジと赤に色分けされている9つの目標において、取り組みが遅れているということになります。

具体的に日本はどのような取り組みが低評価の要因となったのでしょうか。
評価指標を抜粋して記載します。

目標2~17の中の具体的な評価指標の一例がこちら。

sdgs2_飢餓をゼロに 安全で栄養のある十分な食料を一年を通して得られる
sdgs5_ジェンダー平等を実現しよう 女性国会議員の数
男女の賃金格差
無償労働を行う時間の男女格差
sdgs7_エネルギーをみんなにそしてクリーンに 全エネルギー消費のうち再生可能エネルギーが占める割合
sdgs13_気候変動に具体的な対策を エネルギー消費に伴う1人あたりの二酸化炭素(CO2)排出量
輸入にともなうCO2の排出量
sdgs14_海の豊かさを守ろう 海の健全性

評価指標をみると、具体的にどういった取り組みが必要なのか、見えてきますね。
目標達成するためにも、私たち一人ひとりができることもあるのではないでしょうか。

3.個人で手軽にできるSDGsの取り組み

■ マイバック・マイボトルの利用
レジ袋の有料化に伴い、マイバッグや、マイボトルを持ち歩く方も増えていますね。
ビニール袋やペットボトルの使い捨てをせず、物を大切にし長く使うことが、廃棄物の減少にもつながります。
これは、SDGs目標12「つくる責任つかう責任」に貢献することにもなるのです。

■ エシカル消費をする
「エシカル」とは直訳すると「道徳・倫理」という意味です。
地球環境や人、社会、地域に配慮した考え方のことを指し、何かを買うときに、社会に良いものを選んで消費するという「エシカル消費」が注目を浴びています。

例えば、セブン-イレブンが行っている「エシカルプロジェクト」。
おにぎりやパンなど販売期限が近付いた対象商品を電子マネーnanacoで購入すると、ボーナスポイントがもらえます。
その他にも、無印良品の人気スイーツ「不揃いシリーズ」も、エシカル商品です。
焼きムラや凹凸など「規格外」の商品を「不揃いシリーズ」として販売しています。

廃棄になりそうな商品を買って「食品ロス」を減らす、また消費者として、価格だけでなく、社会や環境に配慮した商品を選ぶことが、SDGs目標⑫「つくる責任つかう責任」につながりますね。

3-1.家でできるSDGsの取り組み

■家庭菜園をする
自分で作る野菜は、包装や容器がいらず、輸送費もかからないので、実はCO2の削減につながっています。
SDGs目標12「つくる責任つかう責任」13「気候変動に具体的な対策を」に貢献できますね。
プチトマトは、プランターでも簡単に栽培できます。

■家事を平等に分担する
日本における6歳未満の子どもをもつ夫の週全体平均1日あたりの家事や育児に費やす時間は67分。
妻が週全体平均1日あたりの家事や育児に費やす時間は461分であり、夫の約7倍にあたります。
※男女共同参画会議「男性の暮らし方・意識の変革に向けた課題と方策」,2017より

家庭内で、家事・育児の役割を分担し、お互いに協力し合うことも、SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」につながります。

■電気をこまめに消し、使用時間を減らす
日本では、火力発電が約85%を占めています。
(※参照:経済産業省 資源エネルギー庁 電力調査統計2021年2月1日公表時点の内容)
火力発電は、石炭・石油・ガスなどを使用しており、電気をこまめに消すことで、使用する石炭・石油・ガスが減り、CO2の排出量も減少します。
また、日々のお料理についても、お鍋に蓋をしたり圧力鍋を使う等、「エコ」な調理を心がけるとCO2の削減にもつながります。

CO2の削減は、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」への取り組みにつながります。

3-2. 職場でできるSDGsの取り組み

■徒歩や自転車で、通勤する
徒歩や自転車の通勤は、健康に良いだけでなく、CO2の排出削減につながり、環境にやさしいですね。
体を動かすことは健康につながり、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」への貢献になります。

■ペーパーレス化
資料の印刷やコピーを減らすことが、森林伐採を減らし自然環境を守ることにつながります。
資料のデータ化・WEB明細・通帳レスなど、時代の流れにうまく乗りましょう。

SDGs目標12「つくる責任つかう責任」15「陸の豊かさも守ろう」への貢献になります。

3-3. 地域でできるSDGsの取り組み

■食材を子ども食堂に寄付する
地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格帯で子どもたちに食事を提供したり、こども・親同士のコミュニケーションの場でもあるのが「子ども食堂」。
子ども食堂の運営は基本的にボランティアベースのため、食材を寄付することで、

SDGs目標12「つくる責任つかう責任」にも貢献することになります。

■地域で生産したものを消費する
「地産地消」の動きは、SDGsが取り上げられる以前から注目を浴びていました。
地域の海で獲れたものや育てたものを、その地域で消費することは、海洋資源や陸の資源保護にもつながります。

SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」15「陸の豊かさを守ろう」の取り組みになります。

■海・川・山に行ったら、ごみは持ち帰る
アウトドアブームで自然を楽しむことが増えています。それに応じて問題となっているのが捨てられたゴミです。
プラスチックごみは、海の生き物がエサと間違えたり体にからむことで、死んだり傷ついたりしています。
また、山や川の自然もポイ捨てによって自然環境に影響を及ぼすだけでなく、山火事などの要因となることもあります。

ごみを持ち帰るという当たり前のことが、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」15「陸の豊かさを守ろう」への取り組みとなります。

4.まとめ

SDGsの取り組みは私たちにもできることが、たくさんあります。
「節電・節水」「地産地消」「マイバッグ・マイボトルの持参」「食品ロスの削減」
知っていたけど、やってなかったな...。
そんな方もいるかもしれません。

ですが、これらがSDGs達成につながり、未来の地球のためになるのだと思うと、意識が変わってきますよね。
SDGsは未来を変える目標、みんなで少しずつ取り組み、素敵な未来を作っていきましょう。

(提供元:アイクリエイト四国アライアンス

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