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ローンとは?

ローン借入先の種類と選び方とは

2021/9/17

ローンとは?借入先の種類と選び方とは

自動車購入やマイホーム購入、それ以外でもお金が必要なとき、ローンを利用すればお金を借りることができる、という大まかな流れならほとんどの方が知っているでしょう。しかし、ひとくちにローンといっても、カードローンやマイカーローン、フリーローンなどの種類があります。また、銀行の他にもクレジット会社、消費者金融など、お金を貸してくれる機関は複数ありますが、それらの違いについて考えたことはあるでしょうか。ここでは、「ローン」の基礎知識から、クレジットとローンの違いや金利、選び方や注意点などを紹介します。

目次

■ローンとは
■ローンとクレジットの違い
■ローンの種類
■ローンでお金を借りたときに支払う利息とは
■借入先の種類
■ローンの選び方と注意点
■ローンが返済できなくなるとどうなる?
■目的に応じてローンを選び計画的に利用しましょう!

ローンとは

ローンとは「貸付する」という意味です。ここで言う「貸付」とは、金額や金利、期間、保証、などを決めてお金を貸すことを指します。現在ではローンは金融機関が資金を貸付する行為を定義しています。例えば、住宅や自動車の購入は、多くのお金が必要です。貯金をしていたとしても全額揃えるまでに労力も時間もかかるでしょう。その「欲しい」の最短ルートを担うのがローンです。ローン契約が成立すれば金銭的援助(融資)を受けて目的の商品を購入できます。もちろん、あくまで「貸付=お金を貸すこと」ですので、借りたお金は返さなければなりません。また、金融機関からお金を借りると、利息が発生します。利息(利子)とは、借りたお金に追加で払うお金で、返済の仕方や返済期間によって変動します。

ローンとクレジットの違い

両者のお金を貸す「融資」の仕方には違いがあります。混同されやすいローンとクレジットの違いを解説します。

・クレジット
クレジットカードを利用した場合、クレジットカード会社が商品やサービスの代金を立て替えてくれます。利用者は、後日立て替えてもらった分をクレジット会社に返済します。「手持ちのお金では足りない」、「ネットショッピングを利用したい」ときに役立ちます。

クレジットの種類には、2種類あります。1つが商品を購入する際、購入する販売店を通じて申込書を記入してクレジット会社に提出する方法で「個別方式」と言います。この場合、申込書の内容をもとに、クレジット会社の審査を経て、契約が成立したら商品を受け取ることができ、その後、代金の支払いをします。主に自動車や家電製品の販売店などで利用されます。

もう1つが利用限度額内で何回でも利用できるクレジットカード方式です。商品やサービスの購入で現金を持ち合わせていないときに、その代金を一時的にクレジットカード発行会社が立て替えてくれます。今では、個別方式に比べてクレジット方式のほうが利用できる店舗が多く、また、自身の都合で使いやすいクレジットカードを活用する方が多数となっています。

・ローン
ローンは、金融機関からお金を借りて目的の商品を購入した後、少しずつ金融機関にお金を返します。マイホームや車など、お金を一度に用意するのが難しい高額の買い物をする場合に利用されます。

クレジットとローンは「お金を借りる・借りたお金を返す」という枠組みは同じですが、ローンは高額なマイホームの購入で、返済は何十年もの長期にわたります。一方クレジットは、洋服やジュエリーから家電、日々の食品までさまざまなショッピングに利用でき、支払い期間もローンに比べると比較的短期です。

ローンの種類

簡単にローンといっても、目的に応じて指定されたローンや用途は問わない自由なローンがあります。目的別のローンと用途が限定されていないローンの違いはなにか、それぞれ解説します。

・目的別のローン
目的別のローンとは、利用目的に特化したローンを指します。家を購入するなら住宅ローン、車を購入するなら自動車ローン、教育に使うなら教育ローンといった種類です。ほかにも、結婚式や歯科クリニックに通院するためのローンもあります。取り扱いは、銀行や信用金庫などの金融機関、住宅金融支援機構などの公的金融機関、保険会社です。

目的別ローンは、文字通り既定の用途にしか利用できません。また、使用を証明する書類が必要です。代わりに、用途が限定されていないローンに比べると、金利が低いのがメリットです。

・用途が限定されていないローン
文字通り、お金の用途が指定されていないローンでカードローンやフリーローンを指します。銀行・クレジットカード会社・消費者金融で借入可能です。ショッピングや旅行など、目的に合わせて自由に利用できるのが共通の特徴です。ただし、用途が自由とはいえ、会社や商品によっては事業資金、投資目的で利用できない場合があります。

カードローンは借入までのスピードが早いのが強みで、すぐにお金が必要な場合は特に便利なローンです。借入限度額内なら何回でも借りられますが、数あるローンの種類でも金利は高めの設定になっています。

フリーローンはその名の通り、資金の使い道が自由なローンで、「借入1回のみ」になりますが、カードローンに比べると金利は低めです。ある程度自由に使用でき、借り過ぎを防げるのが利点です。

ローンでお金を借りたときに支払う利息とは

利息とは、借りたお金に対する手数料のようなイメージです。利息額は、借りたお金(元金)をベースに、金利(%)・返済日数を用いて算出されます。金利とは、借りた金額に対して支払う割合のことで、利用する会社やローンの種類によって異なります。

イメージしやすいように、10万円を金利5%で借りた場合の利息額を計算してみましょう。

1週間で返済した場合
10万円(元金)×0.05(金利)÷365(日)×7(日)=95円

1ヶ月(30日)で返済した場合
10万円(元金)×0.05(金利)÷365(日)×30(日)=410円

上記の計算を見るとわかる通り、利息は返済日数が早まるほど、少なくなるようになっています。

借入先の種類

ローンの借入先の代表的な機関を紹介します。それぞれの特徴を知っておくと、急な出費が発生しても適切な借入先を選べるでしょう。

・銀行
銀行では、住宅や教育など目的別のローン以外にも、使い道が自由なフリーローン、カードローンがあります。ローンを利用するためには審査が必須です。審査には、通帳やキャッシュカード、利用者本人を証明する書類(運転免許証・パスポート・健康保険証など)や、収入を証明する書類(源泉徴収票や給与明細)など、所定の書類が必要になります。提出した書類をもとに、ローンの返済が出来るか、過去の返済歴に問題はないかなど、お金を貸すのに信用できる人物かを審査します。金利は、目的別のローンやフリーローンなど、ローンの種類によって設定されています。

・クレジットカード会社
クレジットカードのキャッシング機能を使って借入をします。提携先なら全国の銀行やコンビニのATMから利用可能です。銀行のように、書類を揃える、審査をするといった工程がありません。そのため、急な出費が発生しても、すぐに現金を用意できるのが利点ですが、簡単に借入できる分、返済計画を考えて利用することが大切です。また、借りた分だけ利息の負担も増すことを念頭に置きましょう。

・信販会社
信販会社の事業は、利用者が求める商品やサービスを肩代わりすることです。信販会社もクレジットカードを発行している会社が多く、クレジットカード会社と同じカテゴリーにされるケースは少なくありません。もちろん、肩代わりした代金は後日、利用者へ請求します。クレジットカードと同様に、肩代わりした金額に金利がかかります。

・消費者金融
消費者金融とは、貸金業法に則って融資を行う業者のことを言います。申し出から融資までの時間が最短30分、と短期間で借入できるサービスを行っている業者もあり、すぐにでも資金が必要な利用者にとっては便利です。

消費者金融と聞くと、「法外な金利での貸付」、「昼夜を問わない取りたて」など、ネガティブなイメージを抱く方もいるかもしれません。しかし、今は貸金業法という「適正な金利」や「年収の1/3を超える借入を制限する総量規制」など、借りる側を守り、悪質な金融業者を取り締まるための法律があります。なお、キャッシングが利用できるクレジットカードや信販会社、消費者金融からお金を借りる際は、銀行を通じて契約することも可能です。

ローンの選び方と注意点

お金を貸すサービスが多岐にわたっており、ローンを選ぶ基準がわからない方もいるかもしれません。次は、ローンの選び方や注意点を紹介します。

・金利の違いで選ぶ
金利はローンの利便性や金額、期間、お金を貸す側の金融機関が取るリスクなどにより金額が変動します。例えば、審査や手続きに多くの時間や手間を要しないカードローンは利便性が良い代わりに、金利が高くなります。一方、住宅ローンは返済がきちんとできるか、収入面、担保にする住宅の資産価値などの審査は慎重に行われます。融資額が大きく、長期にわたる契約となるため、金利は低く設定されているのが一般的です。

また、金利の支払い方法には「固定金利型」と「変動金利型」の2種類があります。固定金利型は、同じ金利で返済するタイプ。変動金利型は、返済期間中に金利が見直されて変動します。固定金利型は、返済計画が立てやすいのがメリットです。「常に一定額の支払い」という安心感を持ちたい方に向いているでしょう。変動金利型は、定期的に金利の見直しが入るため、場合によっては金利水準が下がる可能性があるのがメリットです。金利水準が上がれば、支払う金額も増えるリスクがあるものの、固定金利型よりも金利が低く設定されていることが多いです。

・手続きの手軽さで選ぶ
支払いが重なったときや、急な出費ができたときは手続きの手軽さもローン選びの基準にしてみましょう。四国銀行でもWeb上で申し込みができる「カードローン4'S」を提供しています。お申し込みの後、審査や電話確認の工程が完了すれば契約完了です。すばやくお金の解決をしたい方にとって心強い味方になります。

・審査の速さで選ぶ場合の注意点
どうしてもお金が必要になった場合、お金を貸してくれる融資のスピードに着目しがちです。最近は、即日融資をしている消費者金融も多く存在します。審査が速ければ速いほど、すばやく自身の目的が達成できるでしょう。しかし、高い金利を適用される傾向にあり、銀行やほか金融機関に比べて、返済の手間がかかることを覚えておきましょう。

ローンが返済できなくなるとどうなる?

ローンの返済が滞ると、遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、お金を借りている債務者が返済を滞納した期間に生じる金銭のことです。返済が遅れた場合、遅延損害金が発生するだけでなく、以後のローン申込の際に契約を断られることや、希望の金額を借りられないなど影響する場合があります。

また、返済不能に陥った場合には、各個人の債務状況に合わせて、個人再生や自己破産などの手続きが必要となる場合もあります。 返済に不安がある場合は、まず、借入している機関に相談しましょう。

目的に応じてローンを選び計画的に利用しましょう!

生活スタイルは人それぞれですので、お金の管理を徹底していても「手持ちのお金では間に合わない」という場合もあるでしょう。ローンは、「今どうしてもお金が必要」という局面をサポートしてくれる制度です。ただ、お金を借りると利息が発生します。返済が長くなったり、滞ったりすると、どんどん支払う金額が膨れてしまい、最悪「お金を返すためにお金を借りる」といった事態にもなりかねません。

ローンの仕組みを知り、生活に支障のない返済計画を立ててこそ、初めてローンは利用者の強い味方になってくれるのです。どんな形であれ「他者からお金を借りている」という事実を忘れずに、計画的に利用しましょう。

(提供元:全研本社四国アライアンス

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