マルシ
現役選手が語る!
野球が10倍楽しくなる 魅力紹介&セルフ解説!
2021/11/25
2021年、日本代表選手の活躍により、「ソフトボール」と「野球」への注目が高まりました。そこで、四国にある伊予銀行ソフトボール部VERTZと四国銀行硬式野球部の現役選手に両チームの過去の試合を振り返っていただき、セルフ解説でその魅力や楽しみ方を教えていただきました。
今回は「野球」について、四国銀行硬式野球部から山中選手と菊池投手にお話しいただきました。 (前回は伊予銀行ソフトボール部VERTZの黒木投手と安川選手にご登場いただき、ソフトボールの魅力や楽しみ方をお話いただきました)
お話いただいたのは
▼山中選手
慶応義塾大学出身 お父さんの影響で小さいころからバットを持って遊んでいたそう。野球がしたい!という強い思いで小学校3年生から本格的に野球をスタート。
大学時代に初めて補欠になってつらい時期もあったが、野球が好きで「野球をやめる」という考えはなかったとのこと。今は、社会人として真摯に野球に向かい合ってる。
▼菊池投手
龍谷大学出身 ソフトボールが盛んな地域で小学校3年生の時に周囲の友人の多くがソフトボールをしていることから、ソフトボールを始め、そこから野球に転向。
けがをしてしまい、試合に出られずに辛い思いをしていてもも仲間からの声かけで気持ちを切り替え取り組めてきた菊池投手。個人的には社会人野球の日本代表合宿にも参加しているので社会人日本代表選手として選出されることが目標とのこと。
目次
1. 現役選手が語る野球の魅力とは
1-1. 野球は「ドラマ」や「チームプレー」が魅力
1-2. 野球の試合は「初回と9回の攻防」と「駆け引き」に注目
2. 2020年の都市対抗野球1回戦のハナマウイとの対戦をセルフ解説
2-1. 「なんとかして出塁したい」という思いから出たホームラン
2-2. 7回のバック―ホームも大きなポイント
3. 伊予銀行ソフトボール部YERTZとビックカメラ高崎との試合を見た感想
3-1. 初回のピンチは最高の形で切り抜けた
3-2. プレッシャーに打ち勝ち粘り強いところに強さを感じる
3-3. 四国銀行野球部から伊予銀行ソフトボール部への応援メッセージ
4. 今後の試合の予定
1.現役選手が語る野球の魅力とは?
―テレビなどでプロ野球の試合の観戦や中継を見る機会は多くありますが、野球についてあまりよく知らない方もいます。「社会人野球の楽しみ方」や「面白さ」はについてお聞きしました。
1-1.野球は「ドラマ」や「チームプレー」が魅力
―「野球」は日本人にとって身近なスポーツで、プロ野球はテレビで中継もされます。先日の東京五輪で日本代表チームが金メダルを獲得し、かなり注目されましたが、実のところあまりよく知らない方もいらっしゃいます。そのような方のために「野球の面白さ」「社会人野球の楽しみ方」を教えてください。
【山中選手】
野球とソフトボールに共通して言えるのは、サッカーやバスケットボールなどと違い、時間制限がないことです。
また、バレーボールとか卓球のように、特定の点数を目指して点を取り合うスポーツでもありません。
野球は27個のアウトを取られるまでに、多く点を取っていた方が勝ちです。
ほかの競技とはルール性が大きく異なる点が、「いろいろなドラマが生まれやすいスポーツ」なのかなと思います。
【菊池投手】
スポーツに共通することであるとは思いますが、観戦する楽しさ・面白さは、一戦の試合が天国か地獄を分けるようなそういう瀬戸際があるというところだと思います。
天国と地獄をチームで共有して、一人のミスがチームの負けにつながったり、一人の活躍がチームの大躍進につながったり、そのような一見「個人プレー」のようではありますが、全体からみるとチームプレーなところが魅力だと思います。
1-2.野球の試合は「初回と9回の攻防」と「駆け引き」に注目
―野球の試合を観戦しているときに注目してもらいたい、「面白いな」と思うポイントはありますか?
【山中選手】
「初回の攻防」と「9回の攻防」はプレーしている選手も、ものすごく緊張感が高く、一番難しいイニングだと思います。その分、観戦される方にとってはワクワク・ドキドキするくらい見ごたえのあるイニングだと思います。
特に注目すべきポイントは、試合の流れを左右する「初回」だと思うので、見ている人にも野球の面白さが伝わるタイミングなのではないでしょうか。
【菊池投手】
野球は「駆け引き」があるスポーツです。
ピッチャーが「ストレートや変化球など、どの球種で勝負」するのか、「強打者と勝負」するのか、「次のバッターをフォアボールで歩かせて、次のバッターで勝負するのか」という駆け引きまで考えたら、すごく見るのが楽しくなると思います。
2.2020年の都市対抗野球1回戦対ハナマウイのセルフ解説
―2020年11月26日に開催された、第91回都市対抗野球大会1回戦南関東代表のハナマウイと対戦した試合についての振り返りです。
ホームランを打った時の心境や試合のポイントなど、選手の目線からお話をしていただきました。
2-1.「なんとかして出塁したい」という思いから出たホームラン
―この試合で唯一の得点になった、3回の攻撃の際の山中選手のホームランは見事なバッティングでした。初回にヒットでランナーが出られてからの次の打席でしたが、どのようなお気持ちで打席に入られたのでしょうか?
【山中選手】
1番バッターでかつ3回の攻撃も先頭打者だったのですが、基本的にはとにかく塁に出ることが一番。
前の打席でもヒットは打っていましたが、「とにかく何とかして出塁したい」という思いでセンター方向へ打ち返そうと打席に入りました。
打った球は、もともと苦手なコースではない、体に近づいてくるようなボールで大振りせずコンパクトに打った結果、ホームランにできたのではないかと思います。
2-2.7回のバックホームも大きなポイント
―7回にハナマウイの攻撃で、ハナマウイにとっての得点チャンス。レフト前へのヒットをレフトの柴田選手の好返球でホームベースでアウトにしましたが、この時のプレーについてはいかがでしょうか?
【山中選手】
レフトの柴田選手が上手かったなと思います。
ショートバウンドでボールをとってバックホームしているのですが、そこでランナーがホームベースに突っ込むか・突っ込まないかという判断は、外野手として一つ難しいところです。
あそこでもし、ボールをもう少し待って取ってから投げていれば、アウトにならなかったプレーだったかもしれません。
そのような意味では、同じ外野を守る選手としてみると「よいプレーだった」と思います。
【菊池投手】
この回、ランナーを2塁に進めてしまいピンチを迎えるまでの流れが悪かったので、「ヒットが出そうだな」とは思っていました。
それまでは相手打線を0点で抑えられていたのですが、「1点取られてもしょうがない」と少し気持ちに余裕を持たせていました。結果、柴田選手がよい返球をしてくれたので、後になって本当に助かりました。
3.伊予銀行ソフトボール部の試合を見た感想
―伊予銀行ソフトボール部VERTZが2021年5月7日の1部リーグにおいて、ソフトボール日本代表の上野投手が所属するビックカメラ高崎との試合で勝利を収めています。
この試合について、野球選手の目線で「すごい!」と思ったポイントや、「同じシチュエーションに陥った場合の対処法」についてお話しいただきました。
3-1.初回のピンチは最高の形で切り抜けた
―伊予銀行ソフトボール部VERTZが初回にピンチを迎え、選手が黒木投手のところに集まります。同じようなシチュエーションになった場合、どのようなことを話し合いますか?
【菊池投手】
初回なので焦らず、「点を取られても仕方がない、ひとつひとつ丁寧に取っていこう」という話をするかもしれません。
そのような状況でサードゴロのダブルプレーというのは、「初回が難しい」と言われるなか、最高の形で切り抜けられたと思います。
【山中選手】
1アウト1・2塁でバッターも4番ですし、外野手としては前には出づらい状況。
ピッチャー頼みもあるが、まずは「どのようにアウトを取るか」「どこでアウトを取るか」「どこに飛んで来たらどこに送球するのか」ということを、外野手同士で話すと思います。
3-2.プレッシャーに打ち勝ち粘り強いところに強さを感じる
―大きな山は初回の攻防でしたが、最終回でレフト方向のファウルボールをキャッチするシーンがありました。このプレーも一つのポイントだと思いますが、全体を通して(似た球技をしている)選手としての目線で見ると、どこがポイントになりますか?
【山中選手】
初回の3点が決勝点にあたりますが、おそらくリードした点をどのように守るか考えながら、残りのイニングを投げたのではないでしょうか。
たくさんピンチがあった中で、粘りというか、勝負所で「追加の1点を許さない」という点に伊予銀行さんの強さを感じた試合でした。
【菊池投手】
初回が尾を引く展開も十分あり得ますので、野球において初回は大事なポイントです。
伊予銀行さんが最後まで3点を守り抜き、1点差まで追い上げられた中でプレッシャーに打ち勝った、そういうところがポイントだと思います。
3-3.四国銀行野球部から伊予銀行ソフトボール部への応援メッセージ
―伊予銀行ソフトボール部の皆さまへ応援メッセージをお願いします。
【菊池投手】
同じ四国で「野球」と「ソフトボール」、共通して頑張っているチームだと思います。
四国の発展のため、よい選手が集まってくるよう、お互いによい結果を四国に届けましょう。
【山中選手】
ソフトボールは競技人口も多いわけではないと思いますが、ソフトボールをやっている小さな女の子たちが目標にできる存在だと思います。
僕たちも「高知県の四国銀行で野球をやりたい」と思ってもらえるようなチームになりたいと思っています。
お互いが小さな子どもたちの目標となる企業チームになることが、四国のスポーツの発展につながると思うので、お互い高め合いながら頑張っていきましょう。
4.今後の試合の予定
―今後の試合の予定を教えてください。
2019年まで東京ドームで夏に行われていた都市対抗野球が、東京五輪開催の関係で昨年から、秋から冬にかけての開催となりました。
都市対抗野球出場の常連となるよう、これからも練習を積み重ねていきます。
試合によっては、野球場でみなさまにも観戦いただけることもありますので、ぜひ野球場に足をお運びいただき、生で試合を見ていただけましたら、大きな力になります。
応援、よろしくお願いいたします。
四国銀行硬式野球部は2021年11月28日から東京ドームで行われる都市対抗野球に2年連続での出場が決定いたしました。
皆さま、応援よろしくお願いします。
四国銀行、伊予銀行は四国のスポーツの発展のために、これからも様々な取り組みを行う予定です。
(提供元:アイクリエイト)