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しぎんみストーリー
老舗が作るかまぼこの逸品!八百蔵竹輪
2024/6/20
しぎんみStory
「しぎんみ」とは、四国銀行従業者用のECサイトで、当行の法人のお客さまの商品を取り扱うECサイトです。
しぎんみの商品について、商品のこだわりや成り立ちなどをご紹介する「しぎんみStory」。四銀ルームでもいくつかご紹介させていただきます。
尚、こちらで掲載している商品についてのお問合せは、下部のお問合せ先に直接お問合せください。「しぎんみStory」掲載については、当行営業店の担当までお問合せください。
歴史あるかまぼこのはじまり
筋トレブームなどでタンパク質を意識した食生活が見直されています。そんな中で、魚のおいしさと良質なタンパク質をそのまま凝縮したかまぼこ製品が再び注目を集めています。しかし「かまぼこ」でまず思い浮かぶのが、板にすり身を成形した「板付けかまぼこ」ではないでしょうか?
しかし、日本かまぼこ協会によると、かまぼこの最初の形は、今のちくわ型だったそうです。この形が植物の「蒲(がま)の穂」に似ていて、蒲の穂は鉾(ほこ)のような形だったことから「がまのほこ」→「かまぼこ」と呼ばれるようになったそうです。
かまぼこはなんと平安時代の古文書に記されており、900年という歴史ある食べ物です。 高知のかまぼこメーカーである株式会社依光蒲鉾老舗は、江戸時代末期の安政3年(1856年)はりまや橋のたもとに軒を構えてから、170年近くかまぼこの製造を行っています。
「ちくわの依光」の逸品
高知で長く親しまれる依光かまぼこを語るにまず思い浮かぶのが、長い竹筒が目を見張る「八百蔵竹輪」。その肉厚な竹輪は、贈答品として、県外の方のみならず、高知の人でもいただくと嬉しくなる贅沢な逸品。
それもそのはず、この八百蔵竹輪は、「第39回農林水産祭」において内閣総理大臣賞を受賞した、依光かまぼこの看板商品です。八百蔵竹輪は、昭和58年に5代目で現会長の依光靖三さんが開発した竹輪で、2代目の依光八百蔵さんが「すり身を竹に巻き、炭火で焼いた大振りのちくわを作って評判になった」という言い伝えから着想を得て作った商品だそうです。
地元の新鮮な食材へのこだわり
大ぶりで、ふっくらと弾力ある歯ごたえと魚の濃厚な旨みが自慢の「八百蔵竹輪」。土佐湾で捕れた新鮮な魚を主原料としています。特にマエソ、アカハゼ、タイショウなどを使い、時期によってはシログチやコチなども加わります。
また、依光かまぼこでは、底引網の漁獲物を余すところなく活用し、市場価値の低い魚種も含め、全ての魚を有効活用しています。練り製品の採肉工程では、高級かまぼこには魚の上身を使用し、段階的にランクを下げ、最後には揚げ物用として利用しています。この徹底した素材へのこだわりが、八百蔵竹輪をはじめとする依光かまぼこの豊かな風味を生み出しています。
台風などの影響で地元の魚が入手できない場合、高知県内や四国の他の漁港と連携し、48時間以内に入手可能な範囲で調達を行いますが、それでも条件を満たせない場合は、製造を見合わせることもあるとか。高知の豊かな自然と向き合うことで、妥協を許さず、素晴らしい商品を生み出しているのです。
製造過程のこだわり
八百蔵竹輪の製造過程では、空ずり(※)の時間、塩の投入方法、加水量など、製品の品質を左右する要素を細かく調整しています。また魚種や季節によって異なる条件を見極め、常に最高の品質を保つための工夫がなされています。そして、原料魚以外の材料は少量加えるだけで、魚本来の味を最大限に活かしたちくわを作り上げています。
※空ずりとは、蒲鉾の製造過程において、魚肉の繊維を細かくする工程
ご贈答から日常の食卓まで
「八百蔵竹輪」は、3個に分けて竹筒にさしているため、食べやすさも魅力のひとつ。肉厚で歯ごたえと弾力があり、噛む程に魚の味がよく感じられるとお客さまからのお声も。
かまぼこ作りは気温の低い早朝より行われます。新鮮な魚を石臼ですり、均等な温度を保ちながら旨さを引きだします。この職人の手作業によって、きめ細やかさと弾力が生まれるのです。
海の国、魚の国である南国土佐に受け継がれた伝統の味を、あらためて是非一度ご賞味ください。
時代の変化や消費者のニーズに応じて、贈答品だけでなく一般消費者向けの商品開発にも力を入れていると語る松木社長。高知の食文化をけん引する株式会社依光蒲鉾老舗の新しい挑戦も楽しみですね。
◆(販売)店舗情報
株式会社依光蒲鉾老舗 高知県高知市若松町5-25
電話番号088-883-6818(受付時間 9:00~17:00)
営業時間 9:00~18:00
年中無休(元日、1月2日以外)
駐車場完備
※こちらの情報は2024年6月現在の情報です