TOP ライフ 『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

ライフ ライフ

しぎんみストーリー

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

2025/7/18

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

しぎんみStory

「しぎんみ」とは、四国銀行従業者用のECサイトで、当行の法人のお客さまの商品を取り扱うECサイトです。
しぎんみの商品について、商品のこだわりや成り立ちなどをご紹介する「しぎんみStory」。四銀ルームでもいくつかご紹介させていただきます。
尚、こちらで掲載している商品についてのお問合せは、下部のお問合せ先に直接お問合せください。「しぎんみStory」掲載については、当行営業店の担当までお問合せください。

ピンチをチャンスに変える。町が立ち上げた「缶詰」プロジェクト

2012年、内閣府が発表した南海トラフ巨大地震の新たな津波想定。
「日本一高い津波が来る町」として、高知県黒潮町は全国的に注目されました。
想定される津波の高さは、なんと34メートル。この現実をどう受け止めればいいのかという不安が町内に広がりました。町として、この厳しい状況にどう向き合うか。そんな中で生まれたのが、黒潮町ならではの防災対策です。ハード面の準備だけではなく、仕事を作り、自ら備える取り組みとして防災用の備蓄食品を町内で製造しようという缶詰プロジェクトが2013年にスタートしました。
このプロジェクトを役場職員として担当したのが、黒潮町缶詰製作所の取締役を務める友永公生(ともながきみお)さん。
ただ備えるだけではなく、未来に繋がるものを。そんな想いから大きな挑戦が始まりました。

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

がむしゃらに走り続けた10年。ゼロから立ち上げた缶詰工場

防災缶詰の構想が動き出してから、友永さんはこの前例のないプロジェクトに全力で向き合ってきました。試行錯誤を重ねながら10年以上奮闘してきました。

「町の防災担当としての経験はありましたが、食品や地産外商はまったくの素人。最初は戸惑うことばかりでした。専門家の力も借りながら、マーケティングから商品開発まで、とにかくスピード勝負。まさに"1000本ノック"の毎日でした。笑」

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

写真提供:黒潮町缶詰製作所

プロジェクトが始まったのは2013年4月。そこからわずか5か月後の9月に「黒潮町缶詰製作所」を設立し、翌2014年3月から工場が稼働を開始。8月には、最初の商品を発売するまでにこぎつけました。
製造開始当初には4人だったスタッフも、今では17名に。商品ラインナップも2種類から24種類に増え、アレルゲン対応や高知県産素材を活かした商品開発など、独自の強みも育ってきました。

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

写真提供:黒潮町缶詰製作所

缶詰を、ただの保存食で終わらせない。

友永さんは会社の設立前、東日本大震災の被災地である気仙沼を訪れ、避難生活中の食事についてヒアリングを重ねました。「甘いものが食べたかった」「栄養が偏ってしまい口中に口内炎ができた」「食物繊維が不足した」など。実際に聞いた声のひとつひとつが、商品づくりのヒントになりました。
「食べ飽きることがないようにスイーツ系を含めてラインナップを充実させてきました。ただ、"非常食"を前面に出してしまうと、防災意識のある人にしか届かない。そこで辿り着いたのが"毎日食べたい非常食"="日常食(ひじょうしょく)"という考え方です。キッチンの近くに置いておいて、いつでも食べられる。そんな非常食を目指しています。」

こうした独自のアプローチが少しずつ注目を集め、黒潮町缶詰製作所の商品は発売当初からじわじわと人気に。常温で遅れる手軽さや、アレルゲン8品目不使用、高知県産食材をふんだんに使っていることなど、"贈ってうれしい、もらってうれしいギフト"としても親しまれています。

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

黒潮町缶詰製作所の商品を食べてみた

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

様々ある缶詰のラインナップの中から、「鰹と海鮮たっぷりの土佐流・玄米パエリア」と「トマトで煮込んだカツオとキノコ」、そして「カツオと筍のアヒージョ」の3種類食べてみました。

人気No.1「鰹と海鮮たっぷりの土佐流・玄米パエリア」

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

土佐沖で獲れた一本釣りカツオやイカ、ホタテがゴロゴロ入ったパエリアです。
蓋を開けると、大ぶりのイカやカツオがドーンと入っていて、まずびっくり!
そのままでも食べることができますが、湯煎やフライパンで温めるとより本格的な味わいになるということで、温めて食べてみることに。

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

レモンを添えて、いただきます!

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

大ぶりな具材は、旨みが濃厚で食べ応え抜群。
プチっとした食感を感じる玄米は、魚介出汁の複雑な風味を含んでいます。
フライパンで温めたことで、香ばしさがプラスされ、おこげの部分はより濃厚な旨味を感じられます。

缶詰というと、味が濃かったり油っぽかったりというイメージがあるかもしれませんが、こちらの商品はほどよい塩味で、まるで専門店のような美味しさ。

それもそのはず。
こちらの商品は、24種ある商品の中でもっとも試作を繰り返して完成させた商品なのだそう。
味を決めるレシピ開発の工程では30回ほど。そして、缶詰としての製造工程でも20回以上。合わせて50回以上の試作を行い完成させた、黒潮町缶詰製作所の自信作です。

「トマトで煮込んだカツオとキノコ」&「カツオと筍のアヒージョ」

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

創業当時からの定番商品である「トマトで煮込んだカツオとキノコ」は、さっぱりとした味わい。

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

ゴロッと大きいカツオは旨みが濃厚。

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

トマトの柔らかな酸味とキノコの食感が生きた、老若男女に好まれる味つけです。

最後は、カツオや食感のある筍、パプリカなど大ぶりにカットされた食材が贅沢に入った「カツオと筍のアヒージョ」。

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

アヒージョといっても、オイリーで重たい感じはありません。ニンニクの風味が香るサラッとした油に、辛みをほのかに効かせた味付けになっています。

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

お酒との相性は、言わずもがな◎。
バゲットと一緒に食べるのもおすすめです。

缶詰という概念を覆す「黒潮町缶詰製作所」の商品

『防災のまち』で生まれた、普段の日に食べたいおいしい缶詰「黒潮町缶詰製作所」

どの商品も、缶詰という概念を覆す美味しさ。
お家やアウトドアで、気軽にバル気分を味わえる逸品です。

ご自宅用としてはもちろん、贈答品としてもおすすめ。
常温保存・長期保存可能で8大アレルゲンフリー、そして日常使いはもちろん災害時にも役立つとあって、今贈り物として選ぶ人の多い商品となっています。

社会課題に向き合いながら、美味しいを届ける黒潮町缶詰製作所の取り組み。日常にひとつ"備え"を添えてみてはいかがでしょう。

【四国銀行担当者からのひとこと】
黒潮町缶詰製作所さんの缶詰は、地域の皆さんにも親しまれている商品です。 味は美味しく、具沢山!そして、缶のデザインもかわいいので"日"常食として私もキッチンに忍ばせています。
ご家庭で召し上がるときには、ぜひ温めてお召し上がりください。風味や食感が、より味わい深くなります。

黒潮町缶詰製作所
高知県幡多郡黒潮町入野4370番地2
https://kuroshiocan.co.jp/

※2025年7月現在の情報です。

シェアこの記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE