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シコク家のジケンです!さて、おいくら?
アオイ、結婚します!Vol.1~エピソード025~
2023/4/21
~今回のシコク家の登場人物~
(シコク家一家はこんな家族です)
シコク アオイ(25)私
1994年・平成6年8月生まれ
大学卒業後、地元企業に就職。まん中っ子で、独立心が強く自由主義で、一人暮らしを計画中。
手取りはそこそこあるが、いろいろなことに興味があり交友関係も広いため、お金はあるだけ使ってしまうタイプ。
カツラハマ ソラミ(30)姉
1989年・平成元年7月生まれ アオイの姉
結婚して近隣に住んでおり、週に2~3度実家に出入りする。共働きで、5歳の娘がいる。
真面目で慎重派、面倒見がよく、常識的でしっかり者。計画的に行動するため、お金にもシビア。
シコク ダイチ(20)弟
1999年・平成11年8月生まれ アオイの弟
高校卒業後、地元企業に就職。
末っ子長男、大事に育てられたので思想が自由。野心家でもある。
シコク アユミ(53)母
1966年・昭和41年6月生まれ アオイの母
地元の企業でフルタイムで働く正社員。子育てが終わり、ほっと一息。
趣味のお菓子づくりが高じ、いずれは小さな店を持ちたいと願っている。行動派で実行に移すタイプ。
シコク ハルアキ(54)父
1965年・昭和40年5月生まれ アオイの父
公務員。これといって趣味はなく、お金は貯まるタイプ。妻とは違って、退職後はのんびりしたい派。
お金のアドバイザー
四銀ルームの住人。
シコク家のお金のジケンにわかりやすいアドバイスをします。
「ねえ、みんな。話があるんだけど」
アユミ(母)
「何?」
アオイ
「あのさー。ソウタくんに結婚しようって言われたんだよね」
ダイチ(弟)
「おめでとう!けど急だなぁ!!」
アユミ(母)
「そんなことないわよ。かれこれ3年くらいになるんじゃない?急に貯金はじめるとか言い出して、プロポーズ待ってたわよねー。」
アオイ
「えへへ。やっとこの日を迎えることができました!!みなさん、よろしくお願いします」
ハルアキ(父)
「そうだったのか。アオイ、おめでとう」
アオイ
「結婚式は涼しくなってからの方がいいから、10月くらいかなって話してる」
ソラミ(姉)
「結婚資金で出費も多いだろうけど、先のことを考えてしっかり貯金しないとダメよ」
アオイ
「うん。お互いの貯金や収入、家計の支出を計算して、計画的に貯金するつもりよ」
ハルアキ(父)
「これは厳しそうだな。ソウタくんは小遣い制になりそうだ(笑)」
アオイ
「そうじゃないとやっていけないって、お姉ちゃんが言ってたもん」
ソラミ(姉)
「共働きだと、二人の時は余裕があるけど、子どもが生まれたらそうはいかないからね。子育てもお金がかかるし、老後の資金も今から貯めておかないと」
アオイ
「そうよね。ライフプランってのを立てないとね」
ソラミ(姉)
「保険は人生で2番目に大きい買い物っていうんだよ!保険も確認しておいた方がいいから、四銀のほけんプラザでライフプランのシミュレーションして、将来のことをなんとなくでもわかっておいた方がいいわよ」
アオイ
「そうなんだー。ソウタくんと相談してみるね!」
さて、アオイとソウタの資金計画は?
結婚を機に始めよう!わが家の資金計画
独身時代は、すべて「自分のため」に使っていたお給料。結婚すると、生活を営むための支出のすべてを2人で賄っていくことになります。新生活には、どれくらいお金がかかるのか、どうやって家計管理をするのか、貯蓄をするためにはどんな方法を選ぶべきか、予め話し合っておくことが大切です。お互いの収入や貯蓄、ローンや奨学金の返済額などについても明らかにし、これからの暮らしと将来について資金計画を立てましょう。
■新婚夫婦の生活費は?
2人の生活に必要なお金は、住居費、食費、光熱費、携帯やWiFiなどの通信費、衣服や美容室代、趣味やレジャーの費用、交際費、生命保険料などが挙げられます。「新婚生活実態調査2020」(リクルートブライダル総研調べ)によると、新婚夫婦の生活費は約17万円です。しかし、住んでいる地域やライフスタイルによっても変わり、共働きでどちらも車通勤であれは、車の維持費や昼食の外食費などがかさんでくるかもしれません。
内訳 | 金額(平均) |
---|---|
住居費 | 6.3万円 |
食費 | 3.5万円 |
光熱費・通信費 | 1.8万円 |
夫婦の生命保険料 | 1.3万円 |
被服・理容費 | 0.8万円 |
交際費・趣味・レジャー費 | 1.4万円 |
その他生活費 | 1.5万円 |
計 16.6万円
■お金の管理はどうする?
家計の管理は、夫婦の収入をすべて一つの財布に入れて管理する「家計共有型」と、支出や貯蓄を夫婦それぞれに管理する「家計独立型」の、大きく2つに分かれます。新婚生活実態調査2020によると、財布を一つにする「家計共有型」の夫婦の方が圧倒的に多いそうです。どちらもメリット・デメリットがあり、よく話し合うことが大切です。
【家計共有型の場合】
メリット‥‥‥収支がわかりやすく、貯蓄計画を立てやすい。
デメリット‥‥お金を使える自由度が低いと感じることが多い。
【独立家計型の場合】
メリット‥‥‥お金の使い方の自由度が高い。
デメリット‥‥どちらかの負担が大きくなったり、自分のお金と家庭のお金の境目がわかりにくい。
■貯蓄はどのくらい必要?
家計の支出は、日々の生活費だけではありません。車の保険料や生命保険料などの年払いの支出、不意に訪れる家電の買い替え、予期せぬケガや病気のための治療費など、やむを得ない出費もあります。それらに備えるのはもちろんですが、もっと先のことまで考えた貯蓄が必要です。
子どもは何人ほしいか、住宅の購入は何年後か、旅行は年に何回行きたいか、老後の資金はいくらぐらい貯蓄しておくべきかなど、お金が必要なタイミングと金額を書き出して、夫婦で同じ目線で理解しておくことが重要です。2人の人生のライフプランを描き、どのように家計を管理していくかを話し合うことが、充実した結婚生活につながります。ただ単に「節約してお金を貯める」のではなく、その先の未来を実現するための資金を作るという意識が大切です。
ライフプランを立てると、いつまでにいくら貯蓄が必要なのかが見えてきます。「老後の資金はまだいいだろう」と思っていても、いつ頃から始めるのかをイメージしておくことが重要です。長期の運用をすれば、時間を味方にしてお金を増やすことができます。NISAやiDeCoなど、資産運用を早めに始めましょう。
■家計管理に欠かせない!家計簿
貯蓄をするには、収入と支出を把握して、できるだけ支出を抑える工夫をすることです。物価が高騰している今、毎日同じように過ごしていても毎月の支出は少しずつ増えています。何にどれだけお金を使っているのか、まずはきちんと知ることが大切です。
しかし、共働きの家庭では、毎日家計簿をつける時間を確保するのが難しく、3日に一度と決めていても、たまってしまうと手を付けるのが億劫になってしまいます。最近では、スマートフォンのカメラでレシートを撮影するだけで入力ができるアプリもあり、毎日の出費を手軽に記録することができます。
面倒で続かないという場合は、近所の量販店、衣料品、外食、電気・水道代、携帯代など、支払い先別でざっくりと分けるだけでもOK。何にどれくらいお金を使っているかを把握し、夫婦で共有することが大切です。予想外の出費も含め、1年間の支出を大まかに掴んでいれば、次年度予算を立てることができ、3年後、5年後の資金計画がより精度の高いものになります。