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シコク家のジケンです!さて、おいくら?
アオイ「お金貯めます!」~エピソード001~
2019/10/3
~今回のシコク家の登場人物~
シコク アオイ(25)私
1994年・平成6年8月生まれ
大学卒業後、地元企業に就職。まん中っ子で、独立心が強く自由主義で、一人暮らしを計画中。
手取りはそこそこあるが、いろいろなことに興味があり交友関係も広いため、お金はあるだけ使ってしまうタイプ。
シコク アユミ(53)母
1966年・昭和41年6月生まれ アオイの母
地元の企業でフルタイムで働く正社員。子育てが終わり、ほっと一息。
趣味のお菓子づくりが高じ、いずれは小さな店を持ちたいと願っている。行動派で実行に移すタイプ。
カツラハマ ソラミ(30)姉
1989年・平成元年7月生まれ アオイの姉
結婚して近隣に住んでおり、週に2~3度実家に出入りする。共働きで、5歳の娘がいる。
真面目で慎重派、面倒見がよく、常識的でしっかり者。計画的に行動するため、お金にもシビア。
お金のアドバイザー
四銀ルームの住人。
シコク家のお金のジケンにわかりやすいアドバイスをします。

私(アオイ)
「お金貯めます!」
「お金貯めます!」
私(アオイ)
「同窓会で、3年で100万貯めた友達がいたの。
ちょっとすごくない?私もお金貯める!!!」
「同窓会で、3年で100万貯めた友達がいたの。
ちょっとすごくない?私もお金貯める!!!」
母(アユミ)
「すごいね~。アオイ、全然貯めてないでしょう?」
姉(ソラミ)
「ちゃんと家にもお金入れてる?
小遣い帳もつけて、お金を貯めるなら計画的にしないと無理よ」
小遣い帳もつけて、お金を貯めるなら計画的にしないと無理よ」
私(アオイ)
「小遣い帳なんてつけたことない...。
お金の管理って、みんなどうしてるのかな?
毎月どのくらい貯めればいいの?」
「小遣い帳なんてつけたことない...。
お金の管理って、みんなどうしてるのかな?
毎月どのくらい貯めればいいの?」
さて、おいくら?
「無理のない金額を、使う前に。積立で貯めるのがコツ!」
■毎月、定額をコツコツと

「へそくり!」(笑)と書いた封筒に入れてしまっておく手もありますが、手の届くところにあるお金は、何かと必要な理由をつけて使ってしまうことが多いものです。
おすすめは、毎月の給与振込と同時に、一定額を自動的に貯めていく「積立定期預金」です。「毎月〇日に、〇円」と指定して申し込めば、自動的に振替が完了し、ゆっくりですが確実に貯蓄を増やすことができます。目標の日を「満期日」に設定し、それまで引き出しができない目標型と、「ストップ!」と言うまで貯め続け、いつでも引き出し可能な自由型があります。漠然と貯めるよりも、旅行に行く、結婚資金にする、車を買うなど、「いつまでにいくら」と目的を持って貯める方がやりがいや楽しみが増します。達成感も得られるので、目的型をおすすめします。
■給与天引きでさらに確実
会社に勤めている人は、会社が給与から貯蓄分を天引きして、取扱銀行にまとめて預ける形の「財形貯蓄」で貯めることもできます。簡単に引き出すことができないため、確実に貯めることができ、「知らない間に貯まっていた」という人も多いです。
財形貯蓄は、労働者が資産を形成するための国の制度で、この制度を導入している企業の従業員のみが対象です。目的に応じて、「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」に分かれていて、財形住宅は家の建築や改築の費用のみに利用が限られ、財形年金は満60歳以降に5年以上の年金として受け取ることになります。
使途が決まっている「財形住宅」「財形年金」は、利息に対して税制面で優遇措置がありますが、目的外で払い出してしまった場合は、税制面の優遇は受けられません。
一般財形は、一定期間が過ぎればいつでも払い戻しは可能ですが、会社を通して手続きをする必要があります。
■毎月の額はどれくらい?
毎月の給与の中から、いくら貯められるかは人それぞれです。給料に個人差があるのはもちろんのこと、家賃を払いながら一人暮らしをしている人と、実家暮らしでは支出に大きな差があります。それでも、千里の道も一歩から。1万円でも、5千円でも、始めることが大切です。
まずは、趣味や習い事、友達との付き合い、食費、洋服代など、毎月いくらぐらい使っているかを大まかに把握することから。まったく手元に残らないという人は、お金の使い方を見直さなくてはいけません。
楽しみが一切なくなるようなお金の貯め方では長続きしません。適度に、自分らしい生活ができる金額を把握し、無理のない範囲で毎月の額を決めましょう。
■時代は「貯める」から「運用する」へ
少額で長期間貯めるのに向いているのは、収益を期待しながら貯める積立投信です。毎月一定の金額を金融機関に預け、資産運用のプロであるファンドマネージャーによって運用してもらうもの。複数の銘柄に分散して投資するため、リスクを抑えた運用ができるのが特徴です。
「投資なんてリスクがあって怖い」と思われるかも知れませんが、金利が著しく低い状況では、預金の利息は極わずか。長く置くうちに物価が上がり、お金の価値が下がることも考えられます。
今は、初心者でも安心して投資できるしくみや商品があります。「貯めて増やす」のが賢い貯蓄です。国の制度(NISA)による「つみたてNISA」なら、運用によって得られた収益を、非課税で受け取ることができるのでお得です。