マネー
シコク家のジケンです!さて、おいくら?
姉ソラミ「マイホーム考えます!」~エピソード003~
2019/12/4
~今回のシコク家の登場人物~
(シコク家一家はこんな家族です)
シコク アオイ(25)私
1994年・平成6年8月生まれ
大学卒業後、地元企業に就職。まん中っ子で、独立心が強く自由主義で、一人暮らしを計画中。
手取りはそこそこあるが、いろいろなことに興味があり交友関係も広いため、お金はあるだけ使ってしまうタイプ。
シコク アユミ(53)母
1966年・昭和41年6月生まれ アオイの母
地元の企業でフルタイムで働く正社員。子育てが終わり、ほっと一息。
趣味のお菓子づくりが高じ、いずれは小さな店を持ちたいと願っている。行動派で実行に移すタイプ。
カツラハマ ソラミ(30)姉
1989年・平成元年7月生まれ アオイの姉
結婚して近隣に住んでおり、週に2~3度実家に出入りする。共働きで、5歳の娘がいる。
真面目で慎重派、面倒見がよく、常識的でしっかり者。計画的に行動するため、お金にもシビア。
お金のアドバイザー
四銀ルームの住人。
シコク家のお金のジケンにわかりやすいアドバイスをします。

私(アオイ)
「お母さん、スマホで決済できるようになって便利になったでしょ?」
「お母さん、スマホで決済できるようになって便利になったでしょ?」
アユミ(母)
「便利!小銭を探す手間がなくなったし、アプリで利用明細が確認できるので、今まで湯水のようにお金が出ていくと思っていたけど、必要な出費とそうでもない出費が意識できるようになったわ。」
ソラミ(姉)
「さすが主婦。ガッチリ使ってるね~!」
アユミ(母)
「消費税還元もあるのでお得ね」
ソラミ(姉)
「確かに!私も消費税が上がる前に家をなんとかしておいたらよかったかなぁ。 今のアパート、結構古いし狭いでしょ?ノゾミが小学校に上がる前にどうにかしたいな」
私(アオイ)
「家を建てるってこと?」
ソラミ(姉)
「そう。家賃がもったいないし、家は若いうちに建てた方がいいって聞くし。マンションでもいいんだけど」
アユミ(母)
「維持費とか税金とか違ってくるでしょ?」
ソラミ(姉)
「マンションと戸建て、どっちがコスパがいいのかな?」
さて、おいくら?
「マンションと戸建て、どっちがいいの?」
■ご家族のライフスタイルに合わせて

地域や場所を優先する場合、なかなか空き地が見つからないこともあります。その場合は、マンション、戸建てともに、中古物件をリフォームするのも手段の一つです。
今回は、マンション・戸建てのコスト、メリット、デメリットについて考えます。ご家族でよく話し合い、ライフスタイルに合った住まいを選びましょう。
■コストで比較

マンションは、月々の駐車場代、管理費、修繕積立金が必要になりますが、戸建てならこれらは不要です。しかし、自分で修繕をしたり、外壁の塗り替えや設備機器の修理など、十数年に1度は多額のメンテナンス費用が必要になります。
固定資産税は、土地と建物とに課税され、マンションの場合は敷地面積を個数で割ったものが土地の所有価格となり、土地より建物の方が購入金額に占める割合が高くなります。
一般的にマンションは建物の価値の下がり方が緩やかで、戸建てに比べて固定資産税が高い期間が長くなりますが、戸建ては建物の価値がなくなっても土地の固定資産税の支払いが続きます。長い目でみると、マンションの方が固定資産税は安くなりますが、土地は資産価値が安定しているので、資産として持つには戸建ての方が適しているといえるでしょう。
しかし、マンションは便利のよい立地に建てられることが多く、買い手が見つかりやすいため、安定した価格での転売が期待できます
■マンションのメリット・デメリット
マンションのよいところは、エントランスや共用の廊下やエレベーター、ごみステーションなどの管理を、管理会社に任せられるところです。清掃や植栽の手入れなど、日々の負担がありません。
また、玄関ドアの施錠だけで戸締りができ、オートロックや防犯カメラなどの設備が充実しており、セキュリティ面も安心です。
一方、デメリットはやはり音。最近は防音性の高いマンションもありますが、鉄骨マンションは音が響きやすく、生活音が騒音トラブルに発展する場合もあります。小さな子どもがいるご家庭や、夜型生活のご家庭では、常に近隣への配慮が必要です。
■戸建てのメリット・デメリット
一番のメリットは、騒音に関するトラブルがなく、のびのび暮らせることと、自由にペットを飼えることでしょう。庭での家庭菜園やバーベキューなども戸建てならではの楽しみです。ライフスタイルに合った、自分たちらしい家を設計すれば、愛着もひとしお。次の世代に大切に引き継ぐ家づくりができます。
駐車場代、管理費、修繕積立金など月々の負担もなく、家計のやりくりの幅が広がりますが、建物の修繕やシロアリ防除、庭木の剪定など、メンテナンスにはやはりお金がかかります。修繕積立金と同等の費用がかかる心づもりが必要です。
また、マンションが階段のない間取りが多いのに対し、戸建ての場合は土地を有効活用するために2階建ての家が大半。高齢になった際、2階は使いづらく、居住空間が制限されてしまいます。将来を見据えた間取りを検討することも大切です。
住宅は、何年住むのか、次世代に引き継ぐのか、二世代で住む可能性があるかなど、さまざまな将来的な見通しも必要です。それによって、住宅ローンの組み方も変わってきます。金融機関によって特徴が異なるので、ご自身のメインバンクの住宅ローンについて知っておくことも必要です。