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シコク家のジケンです!さて、おいくら?

祖父セイイチ「終活始めます」~エピソード006~

2020/2/25


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~今回のシコク家の登場人物~ 
(シコク家一家はこんな家族です)


アオイシコク アオイ(25)私

1994年・平成6年8月生まれ
大学卒業後、地元企業に就職。まん中っ子で、独立心が強く自由主義で、一人暮らしを計画中。
手取りはそこそこあるが、いろいろなことに興味があり交友関係も広いため、お金はあるだけ使ってしまうタイプ。

セイイチシコク セイイチ(78)祖父

1941年・昭和16年3月生まれ アオイの祖父
65歳まで嘱託で働き、引退後は時々釣りに行く程度。

スミコシコク スミコ(75)祖母

1944年・昭和19年4月生まれ アオイの祖母
明るく社交的。趣味は絵手紙と家庭菜園。悠々自適な年金生活。

ハルアキシコク ハルアキ(54)父

1965年・昭和40年5月生まれ アオイの父
公務員。これといって趣味はなく、お金は貯まるタイプ。妻とは違って、退職後はのんびりしたい派。

ダイチシコク ダイチ(20)弟

1999年・平成11年8月生まれ アオイの弟
高校卒業後、地元企業に就職。
末っ子長男、大事に育てられたので思想が自由。野心家でもある。

お金のアドバイザーお金のアドバイザー

四銀ルームの住人。
シコク家のお金のジケンにわかりやすいアドバイスをします。


祖父セイイチ、終活始めます


セイイチ(祖父)
「昨日の同窓会で、終活の話題になったよ。始めてる人も結構いた」

ダイチ(弟)
「シュウカツ?おじいちゃんが?今から?どこに?」

私(アオイ)
「ちょっと、就職じゃないよ。人生の終わりに向かっていろいろ準備するの」

ダイチ(弟)
「姉ちゃん、終わりって‥‥」

セイイチ(祖父)
「まあ、いずれ終わりは来るからな。
こういうのは、前向きに、楽しくやるのがいいんだって。
自分のためにも、家族のためにも」

スミコ(祖母)
「私の友達も、両親が亡くなった後の整理や相続でずいぶん苦労してたわ。遺品だって大変よ。いらないけど捨てられないものがどんどん溜まっちゃう」

ハルアキ(父)
「それに、葬式はどうしてほしいかなんて、病気になったら聞けないよ(笑)
でも、じいちゃんの望む通りに送りたいから、俺からもお願いするよ」

セイイチ(祖父)
「そもそも、俺たち夫婦の資産って、いくらぐらいあるんだろう?
最後は葬式代だけあればいいって言うけど、実際は・・・・」

  さて、終活って何をすればいいの?

「エンディングノートで人生の整理を」

■終活とは

終活とは、「自分の人生の終わりに向けての活動」で、死と向き合い、自分らしい最期を迎えるために準備をすることです。これまでの人生を振り返り、やり残したことやかなわなかった夢などを書き出したり、お世話になった人への感謝の気持ちを綴ったり、家族の未来の姿を考えたりする中で、残された時間の中で何をするべきかを整理することができます。

終活のメリットは、生きることに自分の気持ちが前向きになり、日々の生活が充実することです。また、終活を始めることを家族に伝えることで、家族の中にも「その時」に向けての覚悟が芽生え、バトンを渡す準備が整ってきます。さらに、最もよいのは、事前に相続の準備をすることで、遺産相続のトラブルを回避できることです。誰に何をどれだけ渡すかを明確にし、受け取る人の了解を得ておくことが理想です。

「エンディングノート」を書こう

アドバイザー年齢を問わず、誰もが毎日少しずつ死に近づいています。重い病気がなくても、いつ何時事件や事故に巻き込まれるかわかりません。万一の事態は誰にでもあると考えて、エンディングノートを書きましょう。

エンディングノートは、残されたご家族に対して、自分の考えを伝えるための備忘録。書き方にルールはなく、自分の好きなことを好きなように書いて構いません。「自分が死ぬ間際に言っておきたいこと」が、伝えたい人に正しく伝わるように書くのがコツです。ただし、法的効力はないので、遺言書としては機能しないことは十分理解しておきましょう。

  • 自分自身について
    氏名、生年月日、住所、血液型、本籍地
    趣味、特技、好きな食べ物、経歴、受賞歴

  • 個人情報
    携帯電話、インターネット、ガス、電気などの契約先と支払い方法
    マイナンバー、年金手帳番号、保険証番号
    パスポートや運転免許証の番号
    クレジットカード番号、暗証番号

  • ペットの情報
    名前、年齢、好きな食べ物、かかりつけ医

  • 医療・介護について
    アレルギー、持病、常用している薬
    延命治療の希望の有無、臓器提供の希望の有無

  • 葬儀について
    葬儀を執り行う寺院(所在地、電話番号)
    葬儀の形式、祭壇などの種類、使用する遺影写真の保管場所
    納骨するお墓

  • 資産について
    現金、預金、株式、生命保険、不動産の詳細(会社名、担当者、連絡先)
    通帳や証券、印鑑等の保管場所

  • 遺言書について
    遺言書の種類、保管場所

  • 連絡先
    親族や親しい人、お世話になった人など、亡くなったことを伝えてほしい人

  • 家族へのメッセージ

預金口座の番号やパスワード、重要書類の保管場所などを記したエンディングノートは、第3者が簡単に見られる場所に置いておくのは危険です。自身で安全な場所に保管し、もしもの場合に備えて、信頼できる親族にその旨を伝えておくのがよいでしょう。

元気なうちに意志を伝える

アドバイザーエンディングノートがご家族のもとに届くのは、書いた人が亡くなった後であることがほとんどです。延命治療や葬儀など、死に直面するその時にご家族が知っておいたほうがよい内容については、事前に話しておくことが大切です。延命治療や臓器提供をどうするか、どのような葬儀にしたいかなど、病気になってからでは話しにくいことなので、元気なうちに直接伝えるのがよいでしょう。

遺言と資産整理について、詳しく聞いてみよう!
Let's go!四銀の窓口へ

続く

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