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ZEH住宅を依頼する際のご参考に

ZEHビルダーとは?ZEH住宅を依頼する事業者の選び方を紹介

2024/6/18

ZEHビルダーとは?ZEH住宅を依頼する事業者の選び方を紹介

近年、ZEH(ゼッチ)が話題になっており、これからZEH住宅でマイホームを建てる方もいるでしょう。ZEH住宅とは断熱性能を高めたり省エネ設備を導入したりして、消費エネルギーを減らした住宅です。
ZEHビルダーは、ZEH住宅を建設する業者として経済産業省に申請、登録している工務店やハウスメーカーを指します。この記事では、ZEHビルダーの詳細と依頼する事業者の選び方について解説します。

ZEH住宅・ZEHビルダーとは

ZEHビルダーとは?ZEH住宅を依頼する事業者の選び方を紹介

まずは、ZEH住宅やZEHビルダーとは何なのかを紹介します。

ZEH住宅とは

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅とは、太陽光発電などを使って家庭で電力を生成するエネルギー量が、消費するエネルギーを上回る住宅を指します。高い断熱性能や省エネ設備を備えることで、消費エネルギーを大幅に削減できるため、エネルギーの自給自足だけでなくCO2排出量の減少にも期待できるといわれています。

ZEHビルダーとは

ZEHビルダーとは、ZEH住宅を建てることを経済産業省に申請し、登録した工務店やハウスメーカーなどの事業者です。ZEH住宅を普及させるための取組みとして、政府(経済産業省)により2016年から登録制度が開始され、2022年3月時点では4,722社が登録しています。2020年までは「受注する住宅のうち、ZEH住宅の割合を50%以上とする」という目標を掲げた事業者がZEHビルダーの登録対象でした。
2021年度以降は、2020年度の供給実績が50%を超えている場合は75%以上、50%未満の場合は50%以上を2025年度の目標として宣言・公表した事業者が対象となっています。

参考:資源エネルギー庁「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について

ZEHプランナーとの違い

ZEHビルダーは住宅を建設する事業者が登録するため、工務店や建設会社となるのが一般的です。一方でZEHプランナーはZEH住宅の設計を担う事業者で、建築設計事務所(建築家)が登録します。
ZEHプランナーは、住宅の設計段階から自家発電や消費エネルギーの削減について最適化する専門家です。ZEHプランナーによって設計されたZEH住宅をZEHビルダーによって建設するという流れで、両者が連携して持続可能な住宅の普及を進めているのです。

ZEH住宅を依頼できる事業者の種類

ZEHビルダーとは?ZEH住宅を依頼する事業者の選び方を紹介

住宅の設計や施工を選ぶときには、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで依頼することが大切です。ここからは、ZEH住宅の建設を依頼できる事業者の種類について解説します。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは自社ブランドを全国規模で展開している住宅会社で、対応エリアが広く各地域に拠点があります。
ハウスメーカーは、工業化により設計や施工方法を統一し、建築資材を工場で加工することによって品質を保って大量生産しています。設計や施工方法の統一化と大量生産によって工期が短縮でき、全国各地で一定の品質の住宅を建設できるのが特徴です。

工務店

ハウスメーカーが大規模に全国展開しているのに対して、工務店は地域に密着した事業者で、住宅の新築工事から増改築、リフォームなどにも対応しています。工務店は限定された地域で小規模に事業を行っているため、広告宣伝費やモデルハウスの建設費といった経費が抑えられる場合が多く、ハウスメーカーの住宅に比べて建設費が低い傾向があります。
地域密着型の工務店のメリットとして、建設後の対応や将来のリフォームについても気軽に相談できる場合が多いです。

地域ビルダー

全国展開する大規模なハウスメーカーと地域密着型の小規模な工務店の中間に位置する事業者が、地域ビルダーになります。ハウスメーカーと工務店のメリットを活かしつつ、デメリットを補っているイメージです。
地域ビルダーには、セミオーダーと完全オーダーメイドの事業者があります。依頼するときには、地域ビルダーの専門とする内容を確認しておきましょう。

建築設計事務所(建築家)

建築設計事務所(建築家)は、間取りを設計する段階から住宅建設の施工管理までを一貫して行う事業者になります。建築設計事務所に依頼する場合、施工は入札などで選ばれた工務店が行うことが多く、設計事務所が着工後も設計監理という立場でかかわることになります。依頼主の希望に沿った間取り、設備やデザインで住宅を設計してもらえるのが特徴で、細かいところまで希望通りの住宅を依頼することができます。
個人事務所から、組織で設計事務所をしているなど、規模はさまざまです。

ZEH住宅を依頼する事業者の選び方

ZEHビルダーとは?ZEH住宅を依頼する事業者の選び方を紹介

住宅関連の事業者には技術力やアフターフォローなどそれぞれの特徴があるため、目的に応じて選ぶことが大切です。ここからは、ZEH住宅を依頼する事業者の選び方について解説します。

ZEH住宅を建てた実績や技術力があるか

ZEH住宅を依頼するには、ZEHビルダーに登録されている事業者であることを確認しましょう。ZEHビルダー(プランナー)に登録するための条件を満たしていて、さらに十分な実績がある事業者だと安心です。
ZEHビルダー(プランナー)に登録している事業者は、登録年度だけでなくZEH普及目標と実績についても確認できます。ZEH住宅を依頼する前に、実績や目標、十分な技術力があることを確認しながら事業者を選びましょう。

一般社団法人環境共創イニシアチブ「ZEH Web」

アフターメンテナンスが充実しているか

ZEH住宅に住み始めてから長く快適に過ごしていくために、事業者のアフターメンテナンスが充実しているかを確認しましょう。ZEH住宅の機能を最大限に発揮するためには、定期的な点検や修理が大切になります。ハウスメーカーでは点検や修理についてマニュアル化されているため、担当の支店にすぐ対応してもらえるケースが多いです。工務店や設計事務所では、各事業者で点検や修理について決められているため、事前に確認しておきましょう。

ZEH住宅はいくら?

ZEHビルダーとは?ZEH住宅を依頼する事業者の選び方を紹介

ZEH住宅は消費エネルギーが少なく自家発電によってCO2排出量を削減するのが特徴のため、価格が高いイメージを持たれやすいです。ここからは、ZEH住宅の価格や補助金制度について解説します。

ZEH住宅の費用は長期的な視点で検討

ZEH住宅は断熱性能や省エネルギー、創エネルギーの規格が定められているのみで、価格は明確に決まっていません。ZEH住宅では省エネルギーとなる建築資材や太陽光発電などの設備機器を用いるため、初期費用は高くなりやすいです。
初期費用は高くなりやすいですが、住み始めてからの光熱費などは抑えられます。ZEH住宅は環境へ配慮した住宅だけでなく、災害時にライフラインを確保できる点も特徴です。ZEH住宅の建築時の価格だけでなく、長期的にみた快適性や光熱費との費用対効果など、さまざまな視点で検討しましょう。

補助金制度を利用するのがおすすめ

ZEH住宅の新築や購入では、ZEH支援事業と呼ばれる補助金制度を利用するとお得です。ZEH支援事業ではZEH住宅を購入する個人が補助金を受け取れるもの、事業者が対象となるものなどさまざまな種類があります。補助金制度を利用できるZEH住宅の条件は、地域や事業者ごとに設定されているため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

ZEH住宅を依頼できるのは、大規模なハウスメーカーから小規模な工務店までさまざまな事業者があります。それぞれの事業者のメリットとデメリットを知ったうえで、補助金制度などの利用を検討しながら選ぶことが大切です。ぜひ、ZEHビルダーの詳細や選び方の参考にしてみてください。



著者/岩崎 祐二
FP技能士2級、AFP(日本FP協会)
ライフとキャリアを総合した視点で、人生設計をマンツーマンでサポート。日々の家計管理から、数十年先に向けた資産設計まで実行支援しています。

(提供元:Mattrz四国アライアンス

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