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学生の起業アイデアがおもしろい!「高知ビジネスアイデアコンテスト」四国銀行賞受賞者インタビュー

2025/6/12

学生の起業アイデアがおもしろい!「高知ビジネスアイデアコンテスト」四国銀行賞受賞者インタビュー


目次

1 高知から起業家を育てる「高知イノベーションベース」の活動

2 高校生の「困った」から生まれたビジネスアイデア

3 地域を元気に!起業家を応援する四国銀行担当者の思いとは

高知から起業家を育てる「高知イノベーションベース」の活動

現在、高知県内外で活躍する起業家たちが、次世代を担う新たな起業家を育てることを目標に、さまざまな学習の機会の提供やコワーキングスペースの運営を行う「高知イノベーションベース(以下、KOIB)」。2022年の設立以来、高知で起業を目指す社会人や大学生などを支援してきた。

そして2024年10月には、若者向けのビジネスアイデアコンテスト「Kochi Youth Startup Summit(KYSS)」が初開催された。

KYSSは「自分よりスゴイ学生(ヤツ)に会いに行こう」をコンセプトに、それぞれの「こんなビジネスあったらいいな」を発表するものだ。

学生の起業アイデアがおもしろい!「高知ビジネスアイデアコンテスト」四国銀行賞受賞者インタビュー

画像提供:KOIB

イベント当日には、最終選考まで残った中学生から大学生まで、12組の参加者がプレゼンテーションを行った。

高知の地域課題を解消しようとするアイデアや学生にとって身近な部活や学習といったテーマのビジネスアイデアが発表され、最優秀賞や優秀賞、特別賞が選ばれた。

そんな中で、特別賞・四国銀行賞を受賞したのが、土佐塾高校3年生の島田尭(ゆたか)さんだ。

高校生の「困った」から生まれたビジネスアイデア

島田さんのビジネスプランは、昼間営業していないスナックなどを音楽家のために貸し出しするサービス「音楽家スナック」というもの。

島田さん自身も太鼓奏者と、音楽家の一人。日々の練習の中で、騒音の問題などから練習場所が限られてしまっていたり、専用の場所をレンタルするにも割高であることから、練習場所の確保が課題となっていた。そこで、防音設備のしっかりとしたスナックを利用できないかと考えたところからビジネスアイデアを磨き上げた。

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島田さん:6歳くらいから太鼓を始めたので、歴は10年以上になります。以前は9時まで音を出してよかった練習場所が、今では8時半までしか音出しできないなど、練習場所の確保はどんどん難しくなっています。そこで、考えたのが今回のビジネスプランです。

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-スナックを活用するというアイデアはどこから出てきたのでしょう?

島田さん:よさこい祭りでできた知り合いに練習場所について相談している中で、このアイデアを得ました。カラオケ設備があって、防音もしっかりしている。そして楽器演奏をするには広さも十分。これだ!と思い、ビジネスアイデアへと練り上げていきました。

-ビジネスアイデアとしてまとめるまでに、苦労したところはありましたか?

島田さん:又貸しに当たらないよう物件のオーナーとスナック経営者の両方とお話しする必要があり、時には理解を得られないこともありました。一方で、音楽をしている方100名にアンケートを実施し、練習場所に関する全体的な課題を探り、私が感じていた課題はみんな共通のものだということが明らかになりました。

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画像:島田さんプレゼン資料より

中学生の頃から、起業することが夢であった島田さん。

学校で今回のビジネスコンテストのチラシを目にし、「失敗をしてもいいからやってみよう」と自身が抱えていた課題の中からビジネスプランを完成させた。

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画像提供:島田さん

島田さん:高校卒業後は大学に進学してインターンなどで経験を積み、大学卒業と同時に起業することが今の目標です。一度は県外に出たいですが、高知が好きなので必ず戻ってきたいと思っています。

学生の起業アイデアがおもしろい!「高知ビジネスアイデアコンテスト」四国銀行賞受賞者インタビュー

画像提供:島田さん

自身の身近な課題や取り組んでいることからビジネスプランを作成し、コンテストが終わってもまだまだプランを磨き上げ、実現に向けて取り組んでいる島田さん。 ビジネスコンテストをきっかけに、起業家の芽が着実に育ってきているようだ。

地域を元気に!起業家を応援する四国銀行担当者の思いとは

四国銀行は、KOIBに理事として参画しており、KYSSにも審査員として参加していた。

審査員として参加した地域イノベーション部の小八木康正さんにお話を伺った。

学生の起業アイデアがおもしろい!「高知ビジネスアイデアコンテスト」四国銀行賞受賞者インタビュー

-まず、四国銀行がKOIBに参画している理由を教えてください。

小八木さん:スタートアップ企業は首都圏に集中している現状があり、それを打開しようとするKOIBの取り組みに共感し、一緒に起業家を応援して高知を盛り上げていきたいということから活動に参加しています。

-今回のKYSSで若き起業家の卵たちに触れて、いかがでしたか?

小八木さん:いろいろなアイデアや社会課題の意識を持っていて、熱量に驚かされました。普段からこうした視点を持っているのだろうなと思います。

-四国銀行賞に島田さんを選ばれた理由を教えてください。

小八木さん:まずプレゼンテーションの熱意が高く、心に響きました。そして、ビジネスアイデアが面白く、アンケートやインタビューなどでしっかりと数字の裏どりがされている点も高評価につながりました。高知で本当に実現してもらえると嬉しいです。

高知に起業家を増やそうとするKOIBの取り組み。学生など若い人たちにもこうした取り組みは徐々に浸透してきている。

高知イノベーションベースについてはこちら↓
https://koib.jp/

文/長野春子

(提供元:【高知県公式】高知県情報のまとめサイト「高知家の○○」

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