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マネー 2021/11/08

アオト、金融について学ぶVol.1~エピソード016~

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~今回のシコク家の登場人物~ 
(シコク家一家はこんな家族です)

アオイ

シコク アオイ(25)私

1994年・平成6年8月生まれ
大学卒業後、地元企業に就職。まん中っ子で、独立心が強く自由主義で、一人暮らしを計画中。
手取りはそこそこあるが、いろいろなことに興味があり交友関係も広いため、お金はあるだけ使ってしまうタイプ。

アユミ

シコク アユミ(53)母

1966年・昭和41年6月生まれ アオイの母
地元の企業でフルタイムで働く正社員。子育てが終わり、ほっと一息。
趣味のお菓子づくりが高じ、いずれは小さな店を持ちたいと願っている。行動派で実行に移すタイプ。

ダイチ

シコク ダイチ(20)弟

1999年・平成11年8月生まれ アオイの弟
高校卒業後、地元企業に就職。
末っ子長男、大事に育てられたので思想が自由。野心家でもある。

アオト

アオト(17)従兄弟

アオイの従兄弟でミドリ叔母さんの息子。
サッカーが大好きな高校生。

お金のアドバイザー

お金のアドバイザー

四銀ルームの住人。
シコク家のお金のジケンにわかりやすいアドレスをします。

アオト、金融について学ぶ

シコク家に、アオイの従兄弟アオトが遊びに来ました。

アオト(従兄弟)
「こんにちは!おばさん、この前は誕生日祝いをありがとう」

アユミ(母)
「いえいえ。何か欲しいものでも買ってね」

アオト(従兄弟))
「うん。今は特に欲しいものはないから、貯めておこうと思って」

私(アオイ)
「相変わらずしっかりしてるわね」>

アオト(従兄弟)
「お金はちゃんとNeedsとWantsを考えて使わなくちゃいけないからね」

ダイチ(弟)
「ん?なんだそれ?」

アオト(従兄弟)
「この前、学校に四国銀行の行員さんが来て、お金の授業をしてくれたんだ。人生って、お金がかかるんだね。ちょっと考えちゃったよ」

私(アオイ)
「高校生の時にそんなこと考えたことなかったわ」

ダイチ(弟)
「いや、俺なんてまだ考えてないかも。アオト、どんな話だったのか聞かせてくれよ」

さて、アオトは一体何を学んだ?

四国銀行の金融教育の話はコチラ

高校生向け金融出前授業
「お金のこと、そろそろ考えてみよう!」

アオト、金融について学ぶ

今、知っておきたい、お金のこと

高校生のみなさんに、「お金のことをそろそろ気にしてほしい」理由は、就職や進学によって一人暮らしを始める場合、家計の管理が必要になること。

そして、2022年4月1日から民法上の成年年齢引き下げにより、お金が伴う重要な判断をしなくてはいけない機会が出てくること。夢を実現し、より良い暮らしをするために、「お金の知識」は不可欠です。

アオト、金融について学ぶ

考えてみよう!NeedsとWants

私たちは常に、物やサービスに対して「お金を使う」「使わない」という意志決定をしています。お金を使って購入する際には、「必要なもの=Needs」なのか「欲しいもの=Wants」なのかをしっかりと考えることが大事です。

例えば、共働きのご夫婦と高校生の息子のアオトくん一家を例にして考えてみましょう。

アオト、金融について学ぶ

さて、次のものはNeeds?それともWants?

アオト、金融について学ぶ

Needsとは、ないと困る「必要なもの」。

Wantsとは、なくても困らないけど「欲しいもの」。

みなさんはどう判断しましたか?

アオト、金融について学ぶ

この分け方は人ぞれぞれの価値観が基本で、正解はありません。

ただ、生活するには、この他にも食費や住居費、通信費、交通費、水道・光熱費などが必要になります。これらを購入し、支払うためのお金(=支出)は、夫婦のお給料(=収入)。

支出が収入を超えてしまっては生活が成り立たなくなってしまうので、収支のバランスを考えた上で、NeedsとWantsを意識して支出をコントロールすることが大事です。

アオト、金融について学ぶ

今はご両親が支払っている住居費や水道・光熱費などの費用が、一人暮らしの際には支出の「Needs」となることを知っておいてください。

お金に対して無関心だった、ある大学生の失敗

お金に対する知識や関心がないと、使い方にも無駄が生じるとともに、その無駄や大切さに気づくこともできません。

大学生になって初めて自分の銀行口座を持ち、一人暮らしを始めたAさんは、ご両親からの仕送りとアルバイト代で生活をしていました。

必要に応じて、お金を1週間に2回ほどコンビニATMで引き出し、その都度残額をATMで確認していたものの、通帳記帳をしたことがありませんでした。

平日の昼間に銀行ATMを利用すれば手数料は0円ですが、コンビニATMは、1回お金を引き出すたびに220円の手数料がかかります。

Aさんは、週に2回、1カ月で8回、1年間で96回、4年間で384回コンビニATMを利用し、4年間で84,480円の手数料を支払ったことになります。

もったいないですね!

こまめに通帳記帳をしていれば、この無駄に気が付き、改善できたはず。そればかりか、頑張っていたアルバイトでいくら稼いだのか、何に使ったのかよくわからないうちに4年間が過ぎ、手元にお金が残っていないことをとても残念に思ったそうです。

一人暮らしを始めたら、ぜひとも収支バランスをもとにNeedsとWants考えて買い物や支払いをし、「家計管理」をするようにしましょう。

これからの人生、どれくらいお金がかかるの?

高校卒業後、みなさんはどんな人生を送りたいですか?

それぞれ、叶えたい夢や希望があると思います。

就職し、車を買って、結婚して、家を建てて‥‥。さまざまなライフイベントが待ち受けています。それには、たくさんのお金が必要です。どんな仕事をするか、どこで暮らすか、どんな生活をするかによっても変わってきますが、一般的な目安を見てみましょう。

アオト、金融について学ぶ

〇結婚式      約400万円

〇子どもの教育資金 1人につき1000~2000万円

〇自動車購入    約100~250万円

〇自宅の購入    約3500万円

〇老後の生活費   1億円以上(人生100年時代。65歳で退職後、夫婦で35年暮らすとしたら、年間330万円×35年=1億1550万円)

「そんな話はまだ早い!」「実感が湧かない!」と思っている人も、これから先、お金が必要な場面がやってくることを知っておきましょう。心構えがあると、お金に対する価値観や考え方が変わり、生き方や暮らし方を見直すきっかけになります。

Vol.2に続く