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【初心者向け】
株式投資の始め方 基礎知識から選び方のコツまでわかりやすく解説!
2022/10/14
株式投資は、資産形成ができる魅力的な投資方法の1つです。基礎知識やコツをつかめば、初心者でも安心して投資の第一歩を踏み出せます。この記事では、株式投資の仕組みやメリット・デメリット、情報収集や勉強方法について解説します。
株式投資とは
実は、株式は私たちにとって身近な存在です。投資初心者でも株式投資の仕組みや始め方を知れば、その魅力にぐんと近づけます。
株式投資の仕組み
まずは株式投資の基礎知識や概要、取引単位、始め方を解説します。
株式とは
以下の2つは、株式投資の基礎用語です。
- 株式:企業が経営資金を集めるために発行する権利(証券)
- 株主:株式を保有している投資家
株式とは、企業が経営資金を集めるために発行する権利(証券)です。現在、証券(株券)は電子化されていますが、以前は実際に紙の株券が流通していました。
投資家は株式を購入することで、発行元企業に出資できます。株式の売買によって企業は事業運営の資金を、投資家は出資額に応じた経営利益の一部を得られる仕組みです。
取引単位
現在、株式は100株単位で売買されています。株価は1株あたりの価格を指すので、実際の購入価格は100を掛けた価格に売買手数料が加算された金額です。
ただ、100株よりも少ない単位で取引する方法もあります。投資スタイルや金額に応じて選択しましょう。
100株以下から購入可能な株式売買サービスは、次のとおりです。
- 株式ミニ投資:取引単位の10分の1の株数で購入できる
- るいとう(株式累積投資):毎月一定額で購入できる
株式投資を始める方法
証券会社で証券口座を開設することで株式投資ができます。また、株式に投資できる投資信託を介して株式投資する方法もあります。
投資信託で運用するメリットは以下のとおりです。
- 証券口座を持っていなくても投資できる
- 少額から投資可能
- 国内外の株式に幅広く分散投資できる
- 分配金を得られる など
投資信託を購入できる銀行などの金融機関で取引が可能です。
株式投資で得られる利益
株式投資で得られる利益には、次の3種類があります。
値上がり益(キャピタルゲイン)
購入した価格よりも売却時の価格が値上がりしている場合、その差額が利益となります。これを、値上がり益(キャピタルゲイン)と呼びます。
以下は購入価格1,000円、売却価格1,500円の場合の例です。
- 1,500円ー1,000円=500円:値上がり益(キャピタルゲイン)
配当金(インカムゲイン)
配当金とは企業活動により得られた利益の一部のことで、それを株主に配分することを配当といいます。株式の保有数に応じた配当金額が、株主に還元されます。
全ての株式が、コンスタントに配当金を出しているわけではありません。業績に応じて配当金の有無や金額が変わります。過去の配当実績については、四季報やインターネットでチェック可能です。
株主優待
株主優待とは、自社製品やサービス割引券などを株主に贈る制度です。企業により、株主優待の有無や内容は異なります。
保有株数によっては、株主優待の対象外となることがあります。また、優待の内容を保有株式数に応じて変えている企業もあります。
株式投資のメリット・デメリット
初心者が株式投資で失敗しないコツは、株式の特徴を知って自分に合う投資の始め方と選び方を検討することです。そのために、株式投資のメリットとデメリットを押さえておきましょう。
株式投資のメリット
資産運用面はもちろん、株式を通じて出資している企業への影響力も手にできるのが株式投資の大きな魅力です。
お金を効率よく増やせる
資産運用は、複数の金融商品にお金を分散することで運用効率を高められます。株式を持つことで分散投資を実現でき、預貯金以上の利回りで運用できるチャンスを得られるのです。
株式の値上がり益や配当金だけでなく株主優待も含めて考えると、多彩な利益を得られる楽しみも感じられるでしょう。
企業経営の意思決定に意見できる
株主は、企業経営に参加する権利も付与されます。株主総会への参加が認められ、議決権を行使して自分の意見を伝えることが可能です。
議決権は、企業の経営議案について賛成・反対の意思表示ができる権利を指します。保有株数に応じて議決権の付与数が決まります。つまり、株式を多く持っている株主は議決権も多くなり、企業に対する意見力も強まるのです。
株式投資のデメリット
一方、株式投資時に注意しておきたいポイントもあります。
目減りする恐れがある
日々、株式市場で取引される株式は、市場動向や企業業績などの影響を受けて価格が変動します。価格が上昇する一方、下落する可能性もあることに注意しましょう。
また、これまで配当金や株主優待があった株式でも、今後実施されない恐れがあることを忘れてはいけません。
売却したくてもできない場合がある
株式市場では、株式を購入したい人と売却したい人の両者が存在しているときに、取引成立となります。人気の株式であれば買い手が多いため、売却もスムーズです。一方、企業の不祥事などにより不人気になると、売り手ばかりで買い手がつかないことや、価格が大きく値下がった状態で売却を余儀なくされることもあります。
このように、株式を希望した価格で売りたくても希望どおり売れなくなってしまうリスクを「流動性リスク」と呼びます。株式投資では日頃からニュースや企業動向をチェックし、流動性リスクに留意することも大切です。
投資初心者におすすめの銘柄選び・勉強方法
投資に絶対的な正解はありません。それでも、コツをつかんで失敗する確率を小さくすることは可能です。初心者も取り組みやすい株式銘柄の選び方と勉強方法を紹介します。
株式銘柄の選び方
銘柄・時間・金額を分散して投資する
同じ株式市場で取引されている株式であっても、値動きはそれぞれ異なります。複数の銘柄を組み合わせて投資することは、価格変動、特に下落時の値下がり幅を抑える効果が期待できます。
株式市場には、多彩な業界の企業が上場しています。業界ごとに投資先を選定したり、興味のある業界内で異なる企業に投資したりすることで、リスク軽減を計りましょう。
また、積立投資などを活用し、投資タイミングを分散するのもおすすめです。
投資信託を通じた株式投資も視野に
株式で運用している投資信託は、多数存在します。株式と比べて少額でスタートし、一定額を定期的・自動的に積み立てできるサービスも充実しています。
株式の自動積み立てサービスは、株式銘柄を自分で選びきれない人や、まずは少ない金額から試したい人におすすめです。投資信託で投資に慣れてから、個別の株式銘柄を保有するのも良いアイデアといえます。
株式投資を勉強するには
投資の情報収集やトライアルは、自分に合う資産運用スタイルを見つけることがはじめの一歩です。まずは、自分にできることから始めてみましょう。
本・インターネットで情報収集
株式投資に関する情報は日々更新されますが、基本的な仕組みや投資のコツは、変わらないものです。
最新情報はインターネットで手軽に素早く、投資の基礎は書籍でじっくり学びながら、投資準備を進めることもおすすめです。
ポイント投資やデモトレードで練習
近年、クレジットカードやポイントカードなどで獲得したポイントを、投資に回せるサービスが注目されています。仮に損失が出ても、損失額は最大で投資したポイント分までとなるので、投資初心者でも始めやすい方法といえます。
また、デモトレードサービスを活用すれば、実際に投資する前に資産運用の練習ができます。投資の準備段階におすすめです。
まとめ
株式投資は、応援したい企業を支えながら資産運用ができる魅力的な投資方法です。さまざまな情報・サービスを活用し、株式投資の仕組みを理解することで、自分に合った資産運用の方法を探してみましょう。

大手証券会社、銀行の個人営業職を経験した後、26歳で独立系ファイナンシャルプランナーとして独立。個人を対象に相談業務やセミナー・講演会の講師業、各種メディアへ出演し情報提供を行う。現在はFPの知識を活かした執筆活動を中心に活動している。
(提供元:CyberKnot)