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初心者から上級者まで!
自転車で四国観光を堪能!
サイクリングにおすすめのコースやスポットを紹介
2023/3/6
近年、四国はサイクリストに人気を集めています。四国と本州を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」がサイクリングロードとして有名になり、国内外から訪れる人が増えたことなどが要因です。本記事では、さまざまな取り組みをしている四国のおすすめのコースとスポットを紹介します。
【高知】四国のサイクリングにおすすめのコースやスポット
四国で一番面積が大きい高知県では、大自然の魅力を活かした「ぐるっと高知サイクリングロード」を設定しています。初心者から上級者まで楽しめるサイクリングコースで、全43コースです。今回は、その中から人気の3コースを紹介します。
初心者|異国情緒漂う「ものべ川北岸コース」
物部川北岸の起伏の少ない道を走る「ものべ川北岸コース」は、田んぼや畑、野鳥の鳴き声などの四季折々の表情を見せてくれます。杉田(すいた)ダム河畔の風景はロマンティックな異国情緒を漂わせ、女性に人気が高いスポットです。
およそ11kmのコースですが約5kmおきにおしゃれなカフェがあり、食事や休憩ができるため初心者でも安心して走れます。
中級者|水辺の風景や渓谷美を楽しむ「早明浦ダム湖畔コース」
「早明浦ダム湖畔コース」は、アメガエリの滝に向けてダム湖の北岸を上り下りした後に、南岸から出発点の道の駅さめうらに戻る一周コースです。自然豊かなエリアで、湖畔の水辺の風景や渓谷美が楽しめます。
走行距離は約70kmで、早明浦湖と吉野川の周りは緩いアップダウンで程よい強度で走れるため、トレーニングコースとしてもおすすめです。目安所要時間は4時間40分とされていますが、脚力のある人なら短時間で走破できるでしょう。
上級者|清流に沿って走る「四万十ヘブンズロード」
「四万十ヘブンズロード」は、日本で最後の清流といわれる四万十川の風景を眺めながら走れるコースです。最初は海岸線を走り、その後四万十川の上流を目指して山間部に入り、サイクリングの後半は四万十川に沿って下ります。
走行距離約134kmのロングライドですが途中には道の駅や物産館があるため、食事や休憩がしやすくなっているのが魅力です。
【愛媛】四国のサイクリングにおすすめのコースやスポット
愛媛発着の四国一周サイクリングや愛媛から高知のハーフルートを推奨している愛媛県は、県内を走る「愛媛マルゴト自転車道」を設定しています。初心者向けから上級者向けまで、3つのコースを紹介します。
初心者|日本の里100選の地区もある「久万高原里山サイクリングコース」
「久万高原里山サイクリングコース」は、日本の里100選に選ばれた「上畑野川地区」の原風景を満喫できます。約18.6kmのコース途中に久万農業公園アグリピアや久万美術館、久万高原ふるさと旅行村があり、休憩で立ち寄ることが可能です。
久万農業公園アグリピアでは直売所があり、農園で採れた新鮮な野菜や草花を販売しています。また、2~5月にはいちご狩りも楽しめます。
中級者|3つの温泉地を経由する「今治・西条ゆうゆう輪道」
「今治・西条ゆうゆう輪道」は、湯ノ浦温泉・鈍川温泉・本谷温泉などの3つの温泉地を経由するサイクリングコースです。なだらかな市街地の国道と、緩やかな山里の県道や市道を巡ります。
タオル文化を紹介するタオル美術館ICHIHIROや四国最大級のJA産直市場の周ちゃん広場などもあり、観光も楽しめるコースです。走行距離は約67.8kmで、比較的アップダウンが少ないため走りやすいでしょう。
上級者|西日本最高峰の石鎚山「石鎚山岳輪道」
林道を走る「石鎚山岳輪道」は、晴れた日には西日本最高峰の石鎚山の絶景が望めます。また、石鎚山の南麓に位置する渓谷は、夏の避暑地や秋の紅葉が楽しめる名所です。
全長約146.6kmの長く緩やかな上り坂から始まり、蛇行やアップダウンなどもあるため、持久力・技術力に自信のある上級者に向いています。
【香川】四国のサイクリングにおすすめのコースやスポット
香川県では駅や港の近くにサイクリングターミナルがあり、自転車をレンタルしています。さらにサイクリングターミナルを拠点としたモデルコースを提案しているため、はじめて訪れる人も安心です。今回は、初心者から上級者まで幅広く楽しめるコースを、3つ厳選しました。
初心者|レトロな町並みが魅力の「引田駅周辺コース」
「引田駅周辺コース」は「風待ちの港」と呼ばれ、古くから醤油醸造などで栄えた港町を巡ります。ハマチ養殖発祥の地で釣り体験やエサやり体験を楽しめるだけでなく、醤油醸造業の商家を改修した施設で食事をすることも可能です。
和三盆のお店では、平日なら窓越しに製糖風景が見られる場合もあります。約7.8kmのショートコースのため、子ども連れのファミリーにも人気です。
中級者|渡し舟で向かう「オリーブコース」
「オリーブコース」は、小豆島内海湾沿いを一周するサイクリングコースです。小豆島オリーブ公園のギリシャ風車のある丘から見る風景は、日本のエーゲ海と呼ばれています。近くにはレストランや温泉もあるため、サイクリング後の疲れた体を癒やしてくれるでしょう。
渡し舟に自転車を積んで向かった先には二十四の瞳映画村や黒い壁の醤油蔵が立ち並び、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。約12.9kmのコースはアップダウンがあるので、中級者におすすめです。
上級者|現代アートの聖地「直島周遊コース」
現代アートの聖地として注目されている直島は、島内に点在するアート作品を巡る「直島周遊コース」がおすすめです。時間帯や季節で変化が楽しめる地中美術館や、美術館とホテルが一体となったベネッセハウステリアなど、多くの芸術作品と出会えるのが魅力です。
約11.1kmの短い距離ですが途中に急勾配が続くため、上級者やロードバイクでの走行がよいでしょう。旅の最後には実際に入浴できる美術施設として人気の直島銭湯「Iラブ湯」で、体を休めてみてはいかがでしょうか。
【徳島】四国のサイクリングにおすすめのコースやスポット
四国の東部に位置する徳島県は、大鳴門橋で淡路島と結ばれています。本州からのアクセスがよく、四国の玄関口とも呼ばれています。「自転車王国とくしま」を全国に広めるため、初心者から上級者まで楽しめる公式コースを設定しています。ここからは、全25コースの中から3コースを紹介します。
初心者|ファミリー向けの「日本一?コース」
「日本一?コース」は、天然山で日本一低いとされる「弁天山」や世界最大級の「たぬきの銅像」、珍しい潜水橋などの景色を味わえる見所満載のコースです。
約18.6kmと距離が短く高低差も少ないため、サイクリング初心者もチャレンジしやすいでしょう。さらに、国鉄時代に日本一短い路線として有名だった小松島線の廃線路跡は、自転車専用道路と歩道に分かれているため安心して走ることができます。
中級者|鳴門の名所を巡る「鳴門海峡渦潮コース」
「鳴門海峡渦潮コース」では、鳴門公園千畳敷や大鳴門橋などのさまざまな風景を見ながら、鳴門海峡を巡ります。鳴門公園の後に通る海岸線の美しい砂浜や、思崎の小道から見る真横からの大鳴門橋などの眺めは絶景です。
30.7km程度と短い距離ですが室漁港からの上り坂は急勾配で、その後もアップダウンが続きます。鳴門公園の上りも急勾配なので、中級者以上のサイクリストにおすすめです。
上級者|日帰り巡礼ができる「お遍路発心コース」
「お遍路発心コース」は、霊山寺を皮切りに10カ所の霊場を巡ります。サイクリングコースには、ドイツ館や土成の土柱、雄大な吉野川など名所が数々あり、観光にもおすすめです。
走行距離は約62kmと長くはありませんが、標高差181mの壁のような坂が最大の難所となっています。そのため、脚力のある上級者向きといえるでしょう。
まとめ
絶景の多い四国には、四国一周サイクリングコースの他、県ごとにさまざまなコースが設定されています。初心者から上級者まであらゆるコースがあるので、どのようなレベルの人にもおすすめです。四国には観光名所が多いため、サイクリングしながら旅行を楽しみましょう。
著者:kentan
(提供元:Mattrz)