経済
ご存知ですか?
話題の「音声SNS」とは?
SNS流行の変遷や音声SNSについて解説
2023/5/1
近年、話題になっている「音声SNS」をご存じですか?音声だけで楽しむコンテンツで、誰でも手軽に配信できると人気を集めています。本記事では、これまでのSNSの流行について紹介し、いま話題の音声SNSについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
「音声SNS」とは?
音声SNSとは、音声だけでコミュニケーションを取る音声コンテンツの1つです。代表的な音声コンテンツにはラジオがありますが、近年は音声SNSアプリや音声配信サービスなどが話題を集めています。
音声SNSは、ライブ配信のようなタイプもあれば、通話がメインのタイプもあり、形態はさまざまです。さらに、音声だけでなくテキストでのコミュニケーションを取れるものもあるため、自分に合った音声SNSを見つけましょう。
SNS流行の変遷について紹介
音声SNSについて詳しく解説する前に、SNS流行の変遷について紹介します。
SNS初期
日本でSNSの元祖といえるのは「mixi」です。2004年からサービスが開始され、当初はすでに登録しているユーザーからの招待性が採用されていました。現在では、趣味コミュニティやオンラインゲームのプラットフォームとして、人気を集めています。
また、2007年頃から自作の動画を投稿できるサイトである「ニコニコ動画」が開始されました。動画再生中に、投稿者や閲覧者がコメントの投稿ができるのが特徴です。さらにインターネットを介して、ニコニコ生放送といわれるライブストリーミング放送を行えます。
同時期に「You Tube」の日本語版のサービスが始まりました。マイチャンネルを設定して投稿された動画は、基本的に誰でも視聴できます。バナー広告で利益を生み出しており、投稿者も広告収入を得られるのが特徴です。
SNS中期
その後注目されたのは、2008年頃に日本に上陸した「Twitter」です。ツイートやつぶやきと呼ばれる140文字以内の短文と画像、動画が投稿・共有できます。リアルタイムで世界の状況を知れることが、利用者が増えた理由といえるでしょう。
2010年頃からは「Facebook」が日本に上陸しました。世界最多の利用者を持つSNSです。Facebookは原則として実名登録制で匿名やハンドルネームが禁止されているため、仕事関係の人や家族、友人など面識のある人との繋がりを持ちやすく、日本では30~60代のユーザーが多い傾向にありますが、日本でのユーザー数は減少傾向にあります。
同時期に日本で開始されたのが、写真共有に特化したSNSの「Instagram」です。自分で撮影した写真や短い動画を投稿すると、不特定のユーザーが閲覧できます。写真や動画の加工や編集が簡単で、ハッシュタグで関連付けも可能です。10〜20代のユーザーが多く、最近では趣味や買い物の情報収集として利用される傾向も強くなっています。
SNS後期~
日本で最大の利用者を持つSNSは、2011年頃からサービスを開始した「LINE」です。LINEメンバー同士は通話や文字メッセージが無料なため、スマートフォンの普及とともに若者を中心に普及しました。それまでのオープンなSNSとは異なり、家族や友人など特定の人たちと電話がわりに無料で利用することができるため、今では幅広い世代に人気のSNSになりました。
2017年頃には「TikTok」と呼ばれるショートムービーアプリが日本に上陸しました。スマートフォン向けの動画共有サービスで、15〜60秒程度の短い動画が多く、シンプルな操作性で簡単に投稿できるという投稿ハードルの低さと、すきま時間に楽しめるSNSとして10〜20代の若者を中心に爆発的に普及しました。いいねやコメントがつきやすい、拡散されやすいという特徴があり、世界中で話題を呼んでいます。
音声SNSが人気を集めている理由
ここまでのSNSの変遷を経て、近年音声SNSが話題になっているのはどうしてなのでしょうか?人気の理由を見ていきましょう。
文字より感情やニュアンスが伝わりやすい
音声SNSが人気を集める理由の1つには、声の方が感情やニュアンスが伝わりやすいことが挙げられます。
声で配信することで、リスナーに人柄が伝わりやすくなり、親しみやすさも感じてもらえるというメリットもあるでしょう。
ながら聞きできる
音声SNSは、ながら聞きできるのが便利な点です。動画と異なり画面を注視する必要がないため、他の作業をしながらでも聞けることも利用しやすい理由でしょう。
また、移動時間や就寝前など、スマートフォンを持たずにイヤホンだけで利用できるというメリットもあります。
手軽に配信できる
音声SNSの配信は、誰でも手軽に始められます。コンテンツの作成も動画よりも簡単なため、個人の利用者が増えているのでしょう。
音声SNSアプリや配信サービスなどのメディアによっては、世界に向けて情報を発信したり、インフルエンサーを目指したりする人もいます。
音声SNSアプリの紹介
ここからは、音声SNSメディアのアプリを紹介します。
Clubhouse(クラブハウス)
「Clubhouse」は2021年1月から開始した、ユーザー500万人以上を誇る人気の音声SNSです。当時は「招待制」の音声SNSとして、話題になりました。しかし、現在では誰でも参加できるようになっています。さまざまなコミュニティが生配信をしているため、友達と語り合ったり、興味あるコミュニティに参加したりすることも可能です。
また、普段の生活ではなかなか出会えない著名人の配信が聴けるのも大きなメリットといえます。音声SNSならではの貴重な体験ができるでしょう。
自分でルームを作成してホストになることで、簡単に生配信ができます。誰でも参加できるOpen、フォロー中のユーザーのみのSocial、自分が選択したユーザーのみのClosedから公開範囲を設定し、タイトルを設定するだけです。慣れてきたら、スケジュール機能を使って、ルームの予約をするのもよいでしょう。
Wacha(ワチャ)
「Wacha」は2021年5月に開始した、共通の趣味を持つ人や友達とコミュニティ機能を利用して会話ができる音声SNSです。ライブ配信では、同時に最大で8人と話せます。また、リスナーはライブを聞きながらコメントで参加できるのが特徴です。
オープンなルームと鍵付きのルームがあるため、オンライン上の新しい友達を作ったり仲がよい友達と絆を深めたりなどの使い方もできます。配信から24時間経つと内容が消えてしまうので、リアルタイムの会話を楽しみましょう。
Radiotalk(ラジオトーク)
1人でもグループでもライブ配信できる「Radiotalk」は、2018年4月にリリースされました。約10万人のユーザーがおり、スマホだけで配信を始められます。リアルタイムのライブ配信だけでなく、スマートフォンで収録してから後日配信も可能です。
特徴としては、コメント機能がないことや匿名で配信できることが挙げられます。また、自分でラジオ番組を作ることができ、謎解きや24時間生配信、歌うま対抗戦など、ユーザーのオリジナル企画が毎日配信されています。気に入った配信があれば「差し入れ」と呼ばれる投げ銭システムを利用して応援するのもよいでしょう。
Voicy(ボイシー)
「Voicy」は、2016年9月にサービスを開始した音声番組を配信するプラットフォームです。芸能人やビジネスのプロによる声のブログ、ネットラジオや音声番組を視聴できます。配信するには審査があるため、質の高い番組が多い傾向です。
約10万人のユーザーが利用しており、チャンネル数も1,600以上放送しており、カテゴリから自分の好みのテーマを扱うチャンネルを探すことができます。気に入ったチャンネルはフォローすることで未聴のトークを聞くことができるので、聞き逃す心配がありません。
まとめ
音声SNSは、コンテンツの作成が動画よりも簡単で、誰でも手軽に配信できます。音声だけでコミュニケーションが取れるため、配信者の感情が文字よりも伝わりやすくなっています。本記事をみて興味を持った人は、今回紹介した音声SNSを始めてみてはいかがでしょうか。
著者:kentan
(提供元:Mattrz)
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