経済
宇宙界隈ちょっと気になる話
Vol.09 美しいオーロラの正体は?
2026/9/25

私たちは、広い宇宙の中に存在する小さくて美しい「地球」という星に住んでいます。
「宇宙に行ったことがある」「生きているうちに宇宙に行くぞ」という地球人が少しずつ増えてきた今、はるか彼方の星々に暮らす宇宙人たちは、「あの青く光る星に行ってみたい」と思っているかもしれません。あるいは、すでに地球に来たことがある宇宙からの訪問者もいるかも...。
身近になりつつある宇宙について、「気になること」を探ります。
テレビや映画で、夜空にきらめく美しい光のカーテン、「オーロラ」を見たことはありませんか?オーロラは北極や南極の近くに出現し、残念ながら日本ではこの幻想的な天体ショーをほとんど見ることはできません。オーロラって何なの?どうやって生まれるの?どうしたら見られるの?人々の憧れを集めてやまないオーロラの秘密に迫ります。
■オーロラってどんなもの?
オーロラは、空に現れる自然現象です。夜空に美しい光が浮かび上がり、はためくカーテンのように見えたり、川の流れのように見えたり、リボンがひらひらと舞っているように見えたり。緑、赤、紫、青など光の色もさまざまで、とても優雅で神秘的な光景です。
オーロラが見られるのは北極や南極に近い地域で、北半球で見られるものを「オーロラ・ボレアリス」、南半球で見られるものを「オーロラ・オーストラリス」と呼びます。

■オーロラってどうやってできるの?
オーロラは、とても簡単にいうと太陽から放出される陽子・電子といった電気を帯びた小さな粒(プラズマ)が、地球を覆っている大気の粒とぶつかることで電気が流れる、放電という現象の一種です。
太陽は光や熱を出すだけでなく、「太陽風(たいようふう)」と呼ばれるプラズマの流れを吹き出していて、プラズマは宇宙空間を秒速200~800㎞の猛スピードで飛んでいます。地球は北極側をS極、南極側をN極とする大きな磁石で、地球のまわりには「磁場」があり、バリアとなって太陽風から地球を守っています。しかし、太陽風の一部はS極・N極に引っ張られ、上空100~500㎞のところで大気とぶつかります。太陽風の電気を帯びた粒子が大気中の酸素や窒素などの気体分子と衝突することで光を放つのがオーロラなのです。
オーロラはいろいろな美しい色の輝きを放ちますが、これはプラズマと大気がぶつかる高度や気体の種類によって色が異なります。
高度 約200~500㎞ 酸素 赤色
高度 約100~200㎞ 酸素 緑色
高度 約80~100㎞ 窒素 ピンク・紫
■オーロラはどうしたら見られるの?
オーロラが見られるのは、北極や南極に近い高緯度の地域です。オーロラを見るために、毎年たくさんの人がカナダやアラスカ、フィンランド、ノルウェー、アイスランドなどを訪れます。オーロラはいつでも見られるわけではなく、数日間滞在してオーロラの出現を待ちます。
もちろん夜の暗い時間にしか見ることができず、北極圏は5~7月は太陽が沈まない白夜となるため、オーロラ観測ができるのは8月下旬~4月中旬に限られます。秋から冬にかけては、暗くなるのが早く夜が長いため、観測できるチャンスが多いといわれています。
オーロラは太陽の動きが活発な時、つまり太陽風のプラズマ量が多くなり、大気とぶつかる数が増える時に明るく大きく見えます。特に、太陽フレアと呼ばれる大きな爆発が起こった時には光の強いオーロラを見ることができます。
じつは、太陽フレアによって磁気の活動が活発になると、北海道をはじめとする北日本で空が赤紫やピンク色に染まる「低緯度オーロラ」を見ることができます。感度の高いカメラで撮影すると、鮮明に光のカーテンを捉えることができるようです。
■宇宙からオーロラは見えるの?
国際宇宙ステーション(ISS)が飛行する高度は約400㎞。オーロラが発生するのは約100~500㎞で、ISSから美しくゆらめく光のカーテンを見ることができます。真横から見たり、上から見たり、時にはオーロラの中を突っ切って飛行することもあります。日本人宇宙飛行士のみなさんもその美しさに感動し、たくさんのオーロラの写真や動画を撮影・公開しています。

地上でオーロラを見られるのは極寒の地。夜は-15℃~-25℃まで冷え込み、じっと夜空を見上げるオーロラ観測は寒いという言葉では言い表せません。オーロラツアーに関する情報をよく調べ、入念な準備が必要です。
それでも、オーロラは人の力で創り出すことができない自然の神秘。太陽と地球が生み出す壮大な天体ショーを、一度は見てみたいですね。







