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教育ローンと奨学金の違いとは?どちらを選べば良い?

2022/2/15

教育ローンと奨学金の違いとは?どちらを選べば良い?

お子さまの教育資金の捻出は、保護者の方にとって大きな課題の1つです。教育資金の捻出方法として一般的なのが、「教育ローン」と「奨学金」があげられます。ここでは、教育ローンと奨学金それぞれの概要や両者の違い、選ぶ際の基準について解説します。

目次

■教育ローンと奨学金の違いは?
 ・教育ローンとは
 ・奨学金とは
 ・教育ローンと奨学金の違い
■教育ローンと奨学金のどちらを選んだほうが良い?
 ・入学前にまとまったお金を借りたいのであれば教育ローンがおすすめ
 ・スピーディーにまとまったお金を借りたい場合も教育ローンが有利
■教育ローンと奨学金は併用できる?
■教育ローンと併用できる教育資金の捻出方法
 ・保障型
 ・貯蓄型
■状況に応じて奨学金と教育ローンのどちらを利用するか考えましょう

教育ローンと奨学金の違いは?

教育ローンと奨学金は、どちらも教育資金を援助するシステムです。しかし両者には、借りられる限度額、返済期間などさまざまな条件に違いがあります。以下では、両者の特徴と具体的な違いを紹介します。

教育ローンとは

教育ローンとは、その名の通り、お子さまの進学費や入学金などの教育資金を援助するローンのことです。国または各種金融機関から、一定の金額のお金を借りて、教育資金へ充てられます。借りられる金額の上限は、教育ローンの種類によって異なりますが、国の教育ローンの限度額は350万円と設定されています。また、国の教育ローンでは、ひとり親家庭である場合やお子さまが3ヶ月以上の海外留学をする場合など、一定の要件を満たせば限度額が450万円まで借りることが可能です。国の教育ローンの金利は固定金利で1.65%(2021年11月時点)と設定されています。民間の金融機関が提供している教育ローンと比較すると、低めに設定されています。

教育ローンは、あくまで保護者の方が借りるお金です。よって、教育ローンの返済義務は保護者の方に発生します。一般的に、教育ローンの返済は資金を借りた翌月もしくは翌々月の希望日から開始されます。

奨学金とは

家庭の経済的な事情で進学が難しい学生を対象とした、教育資金の援助制度が「奨学金制度」です。「日本学生支援機構(JASSO)」をはじめ、さまざまな団体が奨学金制度を導入しています。教育ローンとは異なり、返済義務は保護者の方ではなく学生本人に発生します。

日本学生支援機構の奨学金には「第一種奨学金」「第二種奨学金」「第一種・第二種併用奨学金」の3種類があり、それぞれ月ごとに受け取れる金額が異なります。たとえば第一種奨学金で、自宅通学・国公立大学という条件の場合は月額で20,000~45,000円の奨学金が入金されます。

奨学金は一括入金ではなく月ごとに分割でお金が入金されるのも特徴の1つです。くわえて奨学金の種類によって、利子の有無や返済条件の有無は異なります。「貸与型第一種奨学金」は無利子で借りられる奨学金ですが、学生の成績を基準にした審査が行われます。一方「貸与第二種奨学金」は第一種と比べると審査が緩やかな傾向がありますが、利子が発生します。

奨学金のなかでも、返済が不要なものは「給付型奨学金」と呼ばれます。こちらは返済義務がないため後々の負担を大幅に軽減できます。一方で、成績や家庭の経済状況に対する審査がより厳格になっています。受給できる人が少なく、狭き門だといえるでしょう。学生のなかでも、「学業成績にとくに自信がある」という方に向いている奨学金です。

なお、奨学金の返済開始期間は、貸与が終了した月の翌月から数えて7ヶ月後となっています。よって、お子さまの大学卒業後から奨学金の返済が開始されると考えて良いでしょう。

教育ローンと奨学金の違い

それぞれの特徴を踏まえたうえで、教育ローンと奨学金の違いを簡単な表にまとめました。なお、ここでは国の教育ローンと、日本学生支援機構の奨学金を基準としています。

項目 教育ローン 奨学金
返済者
保護者
学生本人
入金までの期間
審査~入金まで20日前後
申し込み締切の2ヵ月後に初回入金
借入限度額
350万円(条件により450万円まで)
奨学金の種類により異なる
申込のタイミング
いつでも申込可
在学中の学校に要確認
金利
固定金利1.65%(2021年11月時点)
在学中は無金利・年3%が限度
入金方法
一括
毎月分割入金
返済期間
最長15年
貸与総額により異なる
返済開始のタイミング
実際に借りた月の翌月または翌々月
貸与終了の翌月から数えて7ヵ月目から開始
入学前の受取
不可
審査基準
申込者の収入や各種ローン・公共料金の支払い状況など
学生本人の学力や家庭の経済状況など
母体となる期間
日本政策金融公庫や民間の金融機関など
日本学生支援機構や大学など
出典
日本政策金融公庫「教育一般貸付 (国の教育ローン)」
独立行政法人 日本学生支援機構「奨学金」

教育ローンと奨学金のどちらを選んだほうが良い?

教育ローンと奨学金は、どちらを選べばより良いのか悩む方もいるはずです。以下で、選ぶ際のポイントをまとめました。教育ローンや奨学金を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

入学前にまとまったお金を借りたいのであれば教育ローンがおすすめ

入学前に資金を確保したいのであれば、奨学金よりも教育ローンがおすすめです。教育ローンは入学前からまとまったお金を借りることができるため、入学金や必要であれば引っ越し費用に充てることが可能です。奨学金はあくまで入学後に分割で振り込まれる費用であるため、入学金や引っ越し費用には充てられません。

スピーディーにお金を借りたい場合も教育ローンが有利

教育ローンは申し込み時期が限定されておらず、いつでも申し込めます。スピーディーに借入したいという方には教育ローンが向いています。

教育ローンと奨学金は併用できる?

教育ローンと奨学金は、併用が可能です。家計の状況によって、教育ローンと奨学金を使い分けるという方法もあります。たとえば、入学金や各種納付金、引っ越し費用などまとまったお金が必要なときは教育ローンにして、大学入学後の授業料や生活費の負担は毎月の奨学金でカバーするといったことが可能です。

とはいえ教育ローンの契約者は保護者、奨学金の契約者はお子さま(学生)になります。必要な資金ではありますが、家計の負担になることも事実です。とくに奨学金は、大切な資金とはいえ将来的にお子さまの負担になるお金です。卒業後に、奨学金の返済にお子さまが悩まされないよう、親子で話し合ったうえで、申し込みを検討することをおすすめします。

教育ローンと併用できる教育資金の捻出方法

教育ローンや奨学金以外では、「学資保険」も教育資金の捻出方法としてあげられます。学資保険とは、お子さまの入園や入学時に必要となる費用を用意するための保険のことをいいます。保険契約時に決めた保険料を毎月支払い、お子さまが一定の年齢に達したら「満期金」という名目で積み立ててきたお金を受け取れるのが特徴です。0歳~未就学児を対象としている商品が多く、必要になってから利用するというよりは、「子どもが小さいうちから備えておく」という性質の保険商品です。

学資保険が初めて登場したのは1970年代だとされ、それ以降からさまざまな金融機関が学資保険、またはそれに準ずる保険商品を用意するようになりました。学資保険には「保障型」と「貯蓄型」の2種類があります。以下で、タイプごとの特徴を解説します。

保障型

教育資金を毎月貯金だけでなく、保護者・子どもの医療保険や死亡保障がついてくるタイプの学資保険です。「万が一のときの備えもしておきたい」と考えている方に適しています。色々な保障に対する払い込みを一本化でき、「支払い形態をまとめたい」という方にも向いています。ただし、保障の分だけ払う保険料が増え、満期金よりも支払った保険料の合計のほうが高くなってしまうことが一般的です。

貯蓄型

その名の通り、決まった保険料を月々払い込んで教育資金を積み立てていく学資保険です。受け取れる満期金は保障型学資保険よりも高くなり、「少しでも多くの教育資金を貯めたい」という方に向いています。

保障型・貯蓄型の両方とも契約者(保護者)の方が死亡または障がいを負った際は払い込みが免除されるという特徴があります。くわえて、払い込みが免除になった場合でも、保障内容はそのまま継続され、満期金を受け取ることができます。ただし、景気によって、インフレが起こってしまい、考えていたよりも多くの費用が必要になる可能性があります。

将来的には教育ローンや奨学金などの方法と併用することも考えて、どんなタイプの学資保険を活用するかを考えましょう。

状況に応じて奨学金と教育ローンのどちらを利用するか考えましょう

大学をはじめ、短期大学や専門学校でかかる教育資金は大きな金額です。教育ローンや奨学金を利用して得た教育資金は、保護者の方、またはお子さまが、長期間に渡って返済していくお金でもあります。まずは、将来を見据えて、現在の収入と必要になる教育資金をきちんと把握し、捻出方法を検討することをおすすめします。そのうえで、教育資金を得るために、教育ローンを利用するか、奨学金を借りるか、どちらが将来的に得策なのかを考えましょう。

四国銀行の教育ローンは、5万円以上、最高1,000万円まで、ご融資が可能です。返済は、お子さまの在学期間に加えて1年は、利息の支払いのみで、元金の返済はしなくても良いという特徴があります。教育ローンの利用をご検討されている方は、お気軽にご相談ください。

教育ローン|四国銀行

また、教育ローンや奨学金と併用できる資金の捻出方法を活用することも大切です。たとえば、教育ローンには従来の「一括借入型」の商品と、必要なときに都度教育資金を借りられる「カードローン」型があります。教育カードローンは、用途が教育にかかる費用で、なおかつ利用限度額の範囲内であれば、ATMでいつでも教育資金を借りられるサービスです。一括借入型の教育ローンと併用できるタイプのものもあり、「突然の出費が発生した」、「子どもの資格取得を支援するためにもう少し資金が欲しい」といった場合に活用できます。入学金をはじめ授業料や通学費用、教材費や留学費用、各種予備校費用などに充てることができます。教育費の捻出には、教育ローンや奨学金にくわえて、教育カードローンの併用も検討されてみてはいかがでしょうか。

教育カードローン|四国銀行

(提供元:全研本社四国アライアンス

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