マネー
カネールくんのハピマネの種
Vol.38 ふるさと納税ってなに?
2025/8/20
カネールくんのハピマネの種 ~プロローグ~ カネールくんって?
登場人物:カネールくん、ミナト(小6)、ママ、パパ
ママ
ねぇ、今年のふるさと納税、何にする?

パパ
去年は鳥取のカニだったね


ミナト
お正月に食べたやつ?
ママ
そう!すごくおいしかった


ミナト
あれ、パパの知り合いからもらったんじゃないの?
パパ
違うよ。あれはふるさと納税の返礼品だよ


ミナト
ふるさと納税?
ママ
そうよー。
いろいろおいしいものがお得に手に入っちゃうんだから


ミナト
へー!いろいろって、どんなものがあるの?
ママ
お肉にお魚、果物にお酒、電化製品もあれば家具もある。何でもあるわよ。
インターネットで‟ふるさと納税"って調べてみて

スマホで検索するミナト

ミナト
すごい!イベントチケットなんかもある
パパ
そうそう。野外ライブのチケットもあるんだ。
行きたいなー


ミナト
僕、マンゴー食べたい!
あれ?なんか高くない?
ママ
ショッピングサイトじゃないからね。
あくまでも寄付が目的で、商品はそのお礼なんだから

パパ
そうそう。
自分が応援したい市町村を選んでふるさと納税すると、お礼としてその土地の特産品がもらえるしくみなんだ


ミナト
なんか急に難しくなったな‥‥。ふるさと納税ってどういうこと?
BOM!
カネール
何かお金のことでお困りカネール?


ミナト
君はだれ?
カネール
幸せの種を届ける青い鳥、カネールだネール


ミナト
見た目は確かに青い鳥だ‥‥。
幸せの種ってなに?
カネール
君たちの将来に役立つお金の知識だネール


ミナト
へー。じゃあ、ふるさと納税ってわかる?
カネール
もちろんだネール。君は納税ってわかるかネール?


ミナト
税金を納めることでしょ?
国や県や市町村に税金を納めているから、僕たちの暮らしが支えられてるんだって習ったよ
カネール
その通りだネー。
その税金をどの自治体や地域に納めるか、何に使うかを選べるのがふるさと納税なんだネール。
好きな地域や応援したい自治体に寄付すると、お礼がもらえる。そして寄付額から2,000円を引いた金額分を翌年の税金から引いてもらえるしくみだネー


ミナト
寄付したらお礼の品物がもらえるんだね!
カネール
返礼品っていうんだネール。
返礼品は、寄付の3割までの金額に相当するものと決まっているネー。
寄付が50,000円なら15,000円、30,000円なら9,000円、10,000円なら3,000円までの品物になるんだネール


ミナト
今日見たふるさと納税サイトのマンゴーは20,000円だった。
このあいだママが高いって言いながら買っていたマンゴーが5,000円だったから、4倍じゃん!ってビックリしたんだけど
カネール
サイトに表示されている20,000円というのは寄付の金額で、返礼品はその3割だから、そのマンゴーは6,000円相当ってことだネー


ミナト
それなら納得。
2,000円を引いた金額の税金が戻ってくるって言ったけど、寄付の金額は10,000円でも50,000円でも同じなの?
カネール
そうだネー。
10,000円なら8,000円、50,000円なら48,000円が戻ってくる


ミナト
だったらたくさん寄付した方が高額のお礼がもらえるからお得なんじゃないの?
10,000円の寄付なら3,000円分だけど、50,000円寄附したら15,000円分のマンゴーがもらえるってことでしょ?
実際に支払うのはどっちも 2,000円だよね?
カネール
そうなんだけど、そうもいかないんだ。
収入や家族構成によって、人それぞれ納税しないといけない金額が違うから、人によって『寄付できる金額』に限りがあるんだネー。
例えば、納税額が10,000円の人が50,000円のふるさと納税をした場合、税金の払い戻しよりも寄付金が多くなるネー


ミナト
あ、確かに
カネール
寄付できる金額以上のものを選ぶと、超えた分は自己負担になるから、高い買い物をすることになるネール。
まずは、自分の上限額を調べる必要があるネー


ミナト
そこは要チェックだね。パパやママはちゃんと調べているのかなぁ?
それから、さっき寄付金の使い道も選べるって言ってたよね?
カネール
ふるさと納税は、子どもの夢の応援やスポーツ振興、震災復興など、使い道から選ぶこともできるんだネー。
その場合も返礼品をもらえるけど、『返礼品はいりません』と意思表示することもできるネール


ミナト
へー、まさに応援魂だな。
どうしてこんな制度が生まれたの?
カネール
ふるさと納税が始まったのは、2008年5月のこと。
地方から都会に出て行く人が増えて、地方は税金を納める人が少なくなって、財源が減ってしまった。
逆に、都会は人が増えて財源が豊かになった。この格差をなくすために、都会に出た人が自分のふるさとやお世話になった地域に税金を納めることができるようにしたんだネール


ミナト
なるほど‥‥。
都会に出た若者が、自分が生まれ育った場所が便利になったりきれいになったりするのなら、ふるさと納税しようかなって思うかもしれないね
カネール
そうだネール。
当初はあまり浸透しなかったけど、2011年3月11日に東日本大震災が発生し、ふるさと納税の制度を利用して被災地支援をする人が増えて、広く知られるようになったんだネー


ミナト
そっか!子どもたちのためにとか、高齢者のためにとか、使い道が選べるのはいいね
カネール
そうだねー。もちろん返礼品を楽しみにしている人も多くて、特産品を味わってもらったり、パンフレットを同封してまちのことを知ってもらう機会にもなっているネー


ミナト
さっき、ママが何にする?って聞いたからスマホでちょっと見たけど、そんな考えで見てなかったな。
もう一回よく見て考えるよ
カネール
返礼品の紹介ページに、まちの紹介や寄付をどんな事業に使うかを書いている場合もあるから、参考にするといいネール


ミナト
わかった!パパやママとも相談して決めるよ
カネール
自分の住んでいるまちがどんな返礼品を出しているか、どんな事業をやろうとしているかも見てほしいネール


ミナト
そうだね。ありがとうカネールくん
カネール
また何かあったら呼んでネー


ミナト
わかった。じゃあね~♪
ミナトに手を振り、ハッピーブルーバードランドへと帰っていくカネール。まだまだ修行は続く‥‥。
【関連リンク】
▼最新の四銀ルーム記事をアプリから!▼
ダウンロードはこちら
![]() |
![]() |