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カネールくんのハピマネの種

Vol.24 番外編:お金を拾った!さて、どうする?

2024/12/10

カネールくんのハピマネの種 ~プロローグ~ カネールくんって?

カネールくんのハピマネの種

みんなはお金を拾ったことがあるかネール?
お金には名前を書いていないから、拾ったお金は誰のものかわからないネー。
カネールは小さい頃、自動販売機の下でお金を拾ったことがあるネール。
とても暑い日で、これでジュースを買いたいと思ったけど、「いやいや、ネコババはダメだ!」と思ってやめたんだ。でも、どうしたらいいかわからなかったから、見なかったことにしてそのまま置いてきてしまったんだネー。後になって、どうすればよかったのか気になって、調べてみたネール。

カネールくんのハピマネの種

正解は、「警察に届ける!」

落とし物を拾った場合、法律では「速やかに持ち主に返すこと」、または「警察に届けること」が義務づけられています。ショッピングモールや遊園地などの施設、乗り物の中で拾った場合は、店員さんや乗務員に届けます。それがたとえ1円であっても、違反すると犯罪になります。

やっぱり、拾ったお金を自分のものにするのは犯罪で、近くの交番や駐在所、警察署に届けなくてはいけなかったんだネー。でも、警察に届けた後に、落とし主が現れない場合は、届けた人のものになる可能性があるネール。

「拾った人の権利」がある

 落とし物を「拾った人の権利」とは、警察に落とし物を届けた後、3カ月たっても落とし主が見つからない場合に、その落とし物を自分のものとして引き取る権利、落とし主が見つかった場合はお礼として「報労金」を受け取ることができる権利のことです。

 報労金は落とし物の価値の5~20%と決められていて、落とし主と拾った人の間で話し合い、金額を決めます。たとえば、10万円を届けた場合は5千~2万円の間でお礼を請求し、受け取ることができます。デパートや遊園地などの施設内の場合、警察に届け出た施設と拾った人との間で半分ずつになり、拾った人が受け取ることができるのは2.5~10%となります。

「拾った人の権利」を得るためには、路上の落とし物は7日以内、施設内の場合は24時間以内に届けることが必要で、この期間を過ぎるとこれらの権利はなくなります。

 落とし物を警察に届けると、拾った日時、場所、落とし物の特徴を書いた「拾得物預り書」が発行され、これが「拾った人の権利」を証明するものとなります。落とし物の引き取りや報労金を受け取る際にも必要となりますので、大切に保管しておきましょう。

カネールくんのハピマネの種

落とし物を拾ったら、「ああ、落とした人は困っているだろうなぁ」と思って、すぐに届けることが大事だネール。警察に届けられる落とし物は、どれくらいあるんだろう?

2023年の落とし物、現金は228億円!

警察庁が発表した2023年の落とし物は、全国で約2,979万点。統計を取り始めた1971年以降、最多となりました。 ワイヤレスイヤホンや携帯扇風機などの小型電化製品をはじめ、エコバッグ、加熱式たばこ、モバイルバッテリーなどの手回り品の落とし物が増えているようです。警察にとっての困りものは「動物」で、昨年は全国で犬1万2,722匹、猫4,382匹を含む2万5,535匹が届けられました。

なんと、生き物を忘れていく人もいるんだネール!鳥やカメ、フクロモモンガなどもいるらしいネー。持ち込まれた警察署で2週間ほどお世話をしてくれるそうだけど、珍しい生き物だとエサや飼い方がわからなくてとても困るそうだネール。生き物のいのちには責任を持ってほしいネール!生き物が落とし物になるくらいだから、小さな財布やお金はもっと多いんじゃないかネー?

キャッシュレス化が進んでいるものの現金の落とし物も多く、昨年は228億4,568万8,596円とこちらも過去最高となりました。保管期間の間に持ち主が見つからず、拾った人が取得したのは32億5,330万2,497円。拾った人が受け取りを辞退した場合は都道府県の歳入(収入)となり、昨年はその額34億699万6,217円でした。

落とし物の約228億円のうち、約161億円は落とし主の手元に戻ったということだネー。しかし、こうやって見てみると、みんな結構お金を落としているネー。お金を落としたらどうしたらいいかも考えてみるネール。

おサイフ(お金)を落としてしまったら?

落としたと気づいた時点ですぐに、施設や乗り物の場合はその管理者に、路上で落とした、またはどこで落としたかわからない場合は警察所や交番に行き、「遺失物届」を提出します。警察は、落とし物が届けられた場合に、落とし物の届け出の内容と遺失届の内容をシステムで照合し、持ち主を探します。財布やカバンを落とした場合は、なくした日時や場所、色や形などの特徴をできるだけ詳しく遺失届に記入しましょう。名前や個人を特定できる記号や番号があれば見つかりやすくなります。

カネールくんのハピマネの種

「こんなものを失くしました」という情報と、「こんなものを拾いました」という情報を照らし合わせて落とし主を見つけるんだネール。警察のホームページでは、落とし物の情報を公開しているネー。落とし物をした場合は、探す手がかかりになるネール。

現金のほかにキャッシュカードやクレジットカードなどを入れている場合は、悪用されないように使用を中止する必要があります。速やかに発行元のクレジット会社や銀行などに連絡をしましょう。
現金をそのまま落としてしまった場合も、時間や場所などの状況から持ち主と判断されることもあります。しかし、いつ・どこで落としたのかわからないのが落とし物なので、状況が一致してお金が手元に戻ってくることは難しいのが現実です。

確かに、現金の落とし物は「誰のものか」を特定するのが難しく、「自分のもの」だと証明するのも難しいネー。財布に入れて、しっかりと管理してほしいネール。お金の出し入れがしやすい財布、いくら入っているか確認しやすい財布がおすすめだネール!

【関連リンク】

カネールくんのハピマネの種 Vol.20 保険って何?

カネールくんのハピマネの種 Vol.21 キャッシュレス、賢く使うコツは?

カネールくんのハピマネの種 Vol.22 インフレ・デフレって何?

カネールくんのハピマネの種 Vol.23 インフレ・デフレを解消するには?

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