マネー
カネールくんのハピマネの種
Vol.26 社長になるにはどうすればいいの?
2025/1/24
カネールくんのハピマネの種 ~プロローグ~ カネールくんって?
登場人物 カネールくん、オサムくん(小6)、パパ
リビングで話をしているオサムとパパ
パパ
オサムは将来、何になりたいの?


オサム
僕はねー、社長になりたい!
パパ
社長か。それはすごいな


オサム
社長ってお金持ちだよね。カッコイイ車に乗ってたりするし
パパ
お金持ちになるかどうかは、社長の努力次第だな


オサム
社長も働かないといけないの?
パパ
もちろんだよ!いきなり社長になれるわけじゃない。
会社を作るには自分が一番働かなくちゃ。
どこかの会社の社長になるにしても、その会社をしっかり経営できる能力がないと社長は任せてもらえないよ


オサム
そうなんだ......。社員が働いて、社長は座ってるだけかと思った
パパ
社長は経営するのが仕事


オサム
どうやったら会社を経営する社長になれるの?
パパ
オサムの会社を作るとして...。まずはどんな会社を作りたいか、だな。
簡単に言うと、会社はモノを売ったりサービスを提供したりして商売をするんだ。モノやサービスを作るためのお金を原価、それを販売する値段を売価って言うんだけど、原価と売価の差が会社の利益、つまり儲けになる。オサムが作りたいモノやサービス、みんながお金を出して買いたくなるようなものを考えるのが最初の仕事だな


オサム
何か便利なモノを発明したり、カッコイイモノを作ったり、また行きたくなるようなお店を考えればいいんじゃない?
パパ
そう、そこが肝心だな。
やりたいことが決まったら、会社設立だ


オサム
会社設立ってどうやるの?
パパ
会社を作ることはだれでもできるんだよ。
まず、どんな会社にしたいかをしっかり考えて、計画を立てる。会社の名前を決めて、会社の印鑑を作って、必要な書類を揃えて法務局に会社を作りますという届け出をするんだ。
会社を運営するための出資金も必要だから、資金集めをしないといけないね


オサム
お金が要るの?
パパ
そりゃそうだよ。
どんなモノを作るか考えて、設計して、試作して、値段を決めて、チラシを作って‥‥。
販売するまでにいろいろとお金が必要だ。お店を始めるなら店舗を探して、必要な機械、テーブルやイスなども用意しないといけない。働くスタッフが必要ならお給料も準備しないとね


オサム
そうかぁ。お金がたくさん要るんだね
パパ
でも、アプリ開発やゲーム開発なら、パソコンがあればできるよな?
作りたいモノやサービスによって必要な資金は変わってくるよ


オサム
会社を作る資金って、どうやって集めるんだろう?
BOM!
カネール
やあ!何かお金のことで困っているカネール?


オサム
わ!君はだれ?どこから来たの?
カネール
幸せの種を届ける青い鳥、カネールだネール


オサム
幸せの種って?
カネール
君たちの将来に役立つお金の知識だネール


オサム
僕は大人になったら社長になりたいんだけど、会社を作るためには資金が必要なんだって。
資金集めってどうやるの?
カネール
自分でお金を貯める。
そして、君が作る会社を応援してくれる人を探すんだネール


オサム
応援?
カネール
どんな会社を作るのか、何をいくらで売るのか、会社を始めるのにはいくらかかるのか、これからどれくらい利益を出すのか、従業員は何人にするのか、具体的な目標を入れた『事業計画書』を作るんだネール。
それを銀行などの金融機関に見せて、「これならうまくいくだろう」と判断されれば、銀行がお金を貸してくれるんだネー。
君の会社がやろうとしていることが、国や自治体の取り組みに合えば、補助金といって資金の応援をしてもらえるかもしれないネー


オサム
それはいいね!
カネール
お金を借りることを融資っていうんだネール。
ただし、事業計画書の中身を見て、経営がうまくいきそうになければ融資は受けられないネー


オサム
経営がうまくいかないってどういうこと?
カネール
君の趣味は何だネール?


オサム
最近はドローンを飛ばすのが楽しい。
だいぶんうまくなったんだ!どういう構造になっているかも気になっていろいろ観察しているんだ
カネール
じゃあ、例えば君の会社がドローンを作る会社だとする。
ドローンを作るための材料代と販売価格の差が利益になるわけだけど、その利益から従業員のお給料や工場の電気代、ドローンの輸送費などを支払わないといけないわけだネー。
商品が売れないとそのお金のやりくりができなくなる。材料代の支払いやお給料の支払いができなくなると、会社はつぶれてしまうネー


オサム
じゃあ、値段を高くしたらいいんじゃない?
カネール
君の会社と同じような品質のドローンを、他の会社が安い価格で販売していたら、みんなそっちを買うだろうネー。
そうなると君の会社のドローンは売れないかもしれないネール


オサム
もっといいドローンを作って、高い値段で売って利益を増やせばいい!
カネール
それはいい作戦!だけど、もっといいドローンを作るのは簡単じゃないネール。
商品を作る手を休めて新しいドローンを考え、試作品を作らなくちゃいけない。開発費用がかかるネール


オサム
そうか‥‥。もっとお金が必要になって、やりくりができなくなるなぁ
カネール
だから、お金を借りるためには赤字にならないようなしっかりした事業計画が必要なんだネー。
ドローンが売れてちゃんと利益が出ていれば、開発のための従業員が雇えるし、さらに他社にはない新型ドローンを生み出して高く売れるかもしれない。その利益で、また工場を増やせるかもしれない。こうやって会社が安定して、徐々に成長するのが良い経営なんだネール


オサム
じゃあ、売れるドローンを作らなくちゃいけないね。カッコイイやつ!
カネール
カネールはドローンのプロじゃないから詳しくはわからないけど、カッコイイだけじゃいけないと思うネー。
もしかしたら安全性や性能、操縦のしやすさ、耐久性、これからは壊れた時の捨てやすさなんかも選ぶポイントになるかもしれないネー。
お客さんに知ってもらうためには、そのポイントをわかりやすく説明するパンフレットや動画も必要だネー。
経営者には、必要な経費をしっかりと計算する力も求められるんだネール


オサム
社長って大変なんだなぁ
カネール
でも、良いモノや良いサービスは、それに見合った価格であれば売れるし、みんなが欲しいと思っていたけれど今ままでなかったモノやサービスはヒットする。
人を幸せにするモノやサービスを生み出せば、きっと君の人生も豊かになるネール


オサム
そうだよね。
テレビで見る社長って、なんかカッコイイと思うのは、そういうことだね
カネール
君の会社で働きたいって思う人がたくさんいるような、いい会社を作ってほしいネール


オサム
うん。何をやりたいのか、何を作りたいのか、少しずつ考えてみるよ
カネール
そのためには、勉強やいろんな経験が役に立つと思うネー。
まだまだ時間はたっぷりあるネール!期待しているネー

オサムの笑顔がたくましく見えたカネール。少し羽が伸びたなと思いつつ、ハッピーブルーバードランドへと帰っていく。まだまだ修行は続く...。
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